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閑話 セイレーンからの先制攻撃は結構ダメージがあったようだ 前編

ブックマークありがとうございます。

朝の事もあってぼんやりと、考え事をしていた。

ヒルメリアは何故に登校中のセイレーンに声をかけようとしていたのだろうか?

つい、セイレーンなんかに声などかけてほしくなくて声をあらげてしまったが

まさか妙な誤解をされてしまっていることに気づいてしまうとは、彼女の思考はつくづく難解だな。

まあ、私もヒルメリアに誤解をされてしまうのは、あたりまえかもしれないと思う。


付き合ってるような、好意をセイレーンに向ける演技をしてたのだから。


このままだは確実にすれ違いが酷くなる気がしてならない。

私としては、さっさと誤解など解いて······出来ることなら、恋人としてから始めたい。

もし恋人が無理ならば友達として始め、恋人に昇格したいとは思っている。


「世の中はままならないな。」


ハアーと溜め息が漏れでると、机にバサリと書類を束にして置かれて思考を現実に戻された。


「···これ、なんの書類だロッサ?」

「経理担当部よりの承諾書、部費関係の要望書類、私書箱の依頼書、他諸々ですね。」

「···なあ···これ、私への嫌がらせか?」

「さあー僕には分かり兼ねますね。」


目の前の男は、至極淡々と話し「判子お願いします。」と言って立ち去ろうとする。

私はバルテロッサに声をかけ、引き止めた。


「ちょっとまて、ロッサ。この量は流石に辛いんだが······」

「···だから何ですか、僕に手伝えと?」

「出来ることなら手伝ってくれ、このあと予定があるのだ。」


そうヒルメリアに詳しく調べる内容と、会話ができるんだ。

ここで仕事などあれば、ヒルメリアと仕事をしながら、顔を見れずに対応せねばならない。

そんなことをするぐらいなら、さっさと私の矜持など捨てて、使える者は使うたちだ。


バルテロッサは私の顔をしばらく見て、ハアーーーと長い息を吐くと

じと目で睨み、半分を持ってくれたようだった


「レオン···僕も忙しいんです。急ぐのなら、さっさとしてください。」

「すまんな、ロッサ。」


少々ながらも、すまんと謝罪したら

「面倒な謝罪は、後日···おやつを持ってきたら許してあげます。」

と言ってもらい、きっちり交渉してくるバルテロッサには感服した。


****


書記のバルテロッサの仕事の早さと私の仕事は、どうにか終わり

バルテロッサは他にやることがあると、私の許可を得て生徒会を退出した。

他の生徒会のメンバーは、後日仕事をするとは言っているから残った分は、後でどうにかなるだろうと考えた。


そんなときだった、女性の楽しげな声が聞こえたのは。


「この声は···ヒルメリアとセイレーン?」 


何で、楽しげな声なんだ?


訝しげな気分で生徒会の扉を眺めた瞬間、私はあまりにも信じられない光景が飛び込んできた。

それは何かって、扉を開けた先にヒルメリアの可愛い笑顔が、セイレーンに向けられていたからだ。

ふざけんな、その笑顔とヒルメリアは私のなのだぞ!!


「何で、セイレーン嬢と一緒に来ているんだ、ヒルメリア嬢!!」


あまりにも余裕がなくて、私は焦って怒鳴り立ち上がるとセイレーンとヒルメリア嬢が此方を向き

彼女は急にスッと表情が無表情に変化し、セイレーンは私の反応にほくそ笑んでいた。  

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