生徒会での手伝いは平和ではいられないようです。1
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今回はとうとうセイレーンとレオンハルトの恋路の攻防が勃発し、ヒルメルアは色々勘違いします。
わたくしは何故かいま、とても困惑する状況に陥っております。
何故ならば、わたくしの右横にはせいレーンさんがいて、左側にレオンハルト様がいるのです。
まるで両手に花状態ですわね、フフ。
「えっと、ここがね···紛失した場所なんですのよ。」
「ああ、ここと報告が上がっている。だから見回りをしてほしい。」
それぞれで密着して話すものだから、わたくしは頷きながらもちょっと距離を置きます。
「一応はわかりましたわ、ですので少し離れてくださませ。」
お二人に挟まれておりますと、邪魔して間にいる気がしますし
綺麗なお二人に挟まれてると、無性に恥ずかしい。
だって考えて下さいませ、綺麗なんですのよ顔が
レオンハルト様は美形ですし、セイレーンさんは可愛い感じで美少女
そしてわたくしは、意地悪な普通の女という対比、こんなの耐えられるわけがない。
ですのに、セイレーンさんとレオンハルト様が何故かにっこり微笑み
「「嫌だね(です)。」」
と囁き、セイレーンとレオンハルト様が互いに見詰め目が座っている。
まるで牽制しているような感じに見えるのです。何故?
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さて、何故にこのような状況に陥ったのかを説明します。
時間は少し前、わたくしとセイレーンさんは互いに話題が盛り上がって生徒会についても楽しくて
「セイレーンって、楽しいかたですわね。」
「そう? あっそうだ、ねえセイレーンってさんってやめて、私の事はレンって呼んでせっかくお友達なんだから。」
「レンさんでいいかしら。」
「うーん、硬いなあーさんも敬語もなしで、レンね。」
「うっ······れ、れれれれん、レン! これでいい?」
「···っ····可愛い、じゃなくて···うん、それで。じゃあ私もヒメって呼んで良い?」
「う、うん。」
何でしょうか、セイレーンさんとは本当にお友達って感じで嬉しくなりますわ。
いいえ、お友達なのですから、喜んでいいんですのよ、わたくし。
「···えっと···生徒会に入ろっかレン。」
ちょっと恥ずかしげにセイレーンさんに笑いかけて言うと、セイレーンさんは顔に手をあてぶつぶつ呟きつつも、顔をわたくしに向けてニコリと微笑み、手を繋いできました。
え? 何でと思って彼女を見たら「お友達って、証なんだけど···ダメ?」と首をコテンと可愛い仕草をされて
クリクリの眼差しがわたくしを射抜き、キュンとしてコクリと頷きました。
ここまでは平和でしたけれども、生徒会に入ると何故かレオンハルト様がわたくしとセイレーンさんを見るなり眉間に深い皺を刻み、席を勢い良く立って怒鳴ったのです。
これが嵐への序章となるとは、この時のわたくしは予測出来ないのでした。




