計画実行は困難とかみ一重らしいです 2
「ところでレオンハルト様は、何故に此処にいらっしゃったんですの。」
コホンと咳払いをして、気持ちを切り換えて伺う。
こんな所にレオンハルト様がいてはわたくしの計画が実行出来ないじゃありませんの。
セオレーンさんと接触して、仲良くなり相談されて応援する完璧なものをレオンハルト様に邪魔されては困るのだ。状況把握の為にも牽制は大事だもんね。
「うん? あ、ああ···ヒルメリア嬢を待ち伏せしてた。」
「は!? 待ち伏せですの? 別に手伝いは昼頃のはずです、それ以外でわたくしを待つ意味はないのでは。」
「あるから此処にいる。昨日はヒルメリア嬢に何か酷い事を······。」
レオンハルト様がわたくしに近づこうと反論したとき、偉く楽しげな声が耳に入り
顔を登校している生徒の方向を向けると、セイレーンさんとマティアス様が和気藹々な感じで歩く姿を見つけた。
「やっと登校しましたわね、突撃です。」
レオンハルト様の事を一瞬で除外し、わたくしが立ち上がろうとしましたら
ガシッと肩を掴まれてしまい、なんですの! イラッとして横を向けばレオンハルト様がムッと不機嫌になって
わたくしを睨み付けてきました。
「ヒルメリア嬢、いま何をしようとしていた。」
「へ?···あ、ああー別に、セイレーンさんに何かしたりしませんわ。」
声音が低く怒っているレオンハルト様に嫌な気分に感じるも、これが現実よね。
まあ···セイレーンさんとレオンハルト様は恋人同士だもの、わたくしがまたも危害をを向けると思うわよね。
ツキンと痛むけれど、顔には出さず。
計画を悟らせないように告げたのに、何故かレオンハルト様が思いっきり嫌そうなのに複雑な表情をしていました。
なるほどレオンハルト様はセイレーンさんとラブラブしたいのに、わたくしがセイレーンさんと仲良くなったら邪魔されると思っていらっしゃるのね。
そんな面倒な事はしませんのに、信用ありませんわね。
「レオンハルト様の邪魔はしませんので、大丈夫ですわよ。」
「うん? はあーヒルメリア嬢、何か勘違いしてないか?」
ああーもしかして、わたくしを待ち伏せしてたのは···セイレーンさんと仲良くラブラブするつもりだったけど
登校してたわたくしを見かけて注意したかったわけですわ。
うーん、中々に敵は強敵だったようね。
ここはわたくしが引き上げるのが道理かもしれません。
またの機会はありますもの、存分にラブラブさせておきましょう。
そうすれば婚約破棄への第一歩ですもの。
「別に勘違いなどしてませんわ、セイレーンさんとラブラブ登校したんですよね。どうぞ···わたくしの事など気にせず行って宜しいですわよ。」
にっこりと登校の方向に手を向け言ってあげてたのに、レオンハルト様は凄く複雑げな表情ままで天を仰ぎ
ブツブツと呟いていた。
あ、もしかしてわたくしがいるから、向かえないんですのね、なるほど。
ここはさっさといなくなったほうが、レオンハルト様も気兼ねしないとみた。
ふふーん、わたくしってば、冴えてます。
思ったら吉日とこっそりと気配を消して玄関へと向かいました。
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教室についたあとに、わたくしは机に突っ伏して気持ちを落ち着けるように溜め息が溢れた。
まったくレオンハルト様ってば、わざわざセイレーンさんを守る為にわたくしを見張ることないのに
·········はあー。せっかく動こうとした矢先から、出鼻を挫かれた気分。
窓際の席だからこそ起き上がって気分転換に外を眺めましたら、登校している生徒達の姿は見えて
仲良さげな感じで会話してる光景や、男女のカップルとかを羨ましい気持ちで眺めてると
自然と余計に溜め息しかでない。
「計画は困難と紙一重かも。上手く実行しないと、いけないわね。」
羨んでも意味がないもの、自分の自由は己れでかちとらないと。
ムンと外を見て気合いを入れ直したのでした。




