秘密の交流1
ブックマークありがとうございます。
前半ヒルメリア視点、後半レオンハルト視点です。
寮に戻ったあとにわたくしは部屋に行かず談話室に移動した。
ここの学校には女子寮と男子寮があって、中央には誰でも交流出来るようにと談話室があるのです。
そこでは友人での交流や一人でいたり出来るため、何となく今日は行きたくなったのだ。
「まあ誰もいないと嬉しいんだけどね。」
わたくしは談話室の扉を開き中に入ると、わたくしの願いは叶い誰もいないと安堵した。
ならばと談話室にあるソファーに行きボフッと座り込み、コテンと横に倒れてハアーと息を吐いた。
「やっと一人になれましたわ。」
今日は本当に疲れました、マティアス様しかり、レオンハルト様しかりに気持ちを振り回されて
まあーマティアス様には美味しいケーキと談話で楽しくはありましたわよ、でもからかって遊ばないで欲しくはありましたわね。
レオンハルト様もあの屋上での口説き文句のような物言いは本当に止めて欲しくはありましたわね。
彼女がいるくせに、イチャイチャと喫茶店のオープンカフェで仲良さげにしてたし不愉快でしたわ。
チクッと痛い気持ちにレオンハルト様の気持ちがあって気分が下がる、嫌だなあ本当に。
またハアーと息を吐き気持ちを落ち着かせて早く忘れてやるんだと決心した瞬間、疲れてたせいもあって小さく欠伸をし、ちょっとぐらい寝ててもいいよね、と誰に言い訳してんだかと笑み瞼を閉じて意識を手放した。
*****
まったくセイレーンの奴め、何を思ってあんな場所に行かせたんだか、まあヒルメリア談義は楽しくはあったがな。それにしてもチラッとだがマティアスとヒルメリアが一緒に見えた気がして立ち上がろうとしたが、セイレーンがクスクスと楽しげに笑っているのが気になり再び座って睨み付けたら
「うわっ嫉妬かよ、器小さいなかわいそうなぐらいに。」
「余裕などあるか、マティアスのやろうはヒルメリアに好意があんだよ、手を出されることもありえんだ。」
「ふーん、あいつもねえ。それないと思うけど···。」
「は? 何の根拠があっての発言だ。」
「だってよう、アイツって他に好き奴いるって言ってたし。」
「お前、マティアスと友人として仲良いんだな。そんな好意の話が出来るほどに。」
「·······幼馴染みで、俺のこと前世が男だって知ってる奴だからな。」
フッと何故か寂しげな表情をするセイレーンに、どうしてそんな顔をすると聞こうか悩むが
すぐにニヤリと悪い顔をして、私を見ると手をヒラヒラさせて笑み
「レオンハルト様今日は付き合ってくれてありがとうな、これで一通り段階も踏めたしさ。」
「何の段階だ。」
教えなーい、とか言いながら伝票を引っ張られたが、私は咄嗟的に
素早く伝票を奪う。
「今日は私が驕ってやる、ヒルメリア談義は楽しかったのでな。」
「うへー紳士だな、つくづく···わかったレオンハルト様の親切心にのってやる。」
「素直に礼をしろ、まったく。」
ライバル宣言以降、セイレーンの態度が女性らしさが薄れたが、ふんっと突っぱねる姿は可愛いとは思えた。
そしてセイレーンと別れて寮に戻ったが、何となく部屋に行かず談話室に移動した。
するとソファーに一人だけ姿があって、近づけば私は驚き固まった、何故なら其処には私の大好きな天使が眠っていたからだ。




