夢現の幸せ時間2
行列に並ぶ間はマティアス様と少しばかりの談笑をしていれば、意外にも退屈することはなくて
時間が過ぎて行列は途切れ、わたくし達の番となり店内に入りました。
クラウンの店内は一般客も入りやすさもあって少しの豪華さはあれど落ち着いていて
綺麗な装飾は綺麗で、一度ぐらいデートしてみたい場所だと女生徒や友人が言ってたわね。
だからわたくしも一度ぐらいデートに来たかったわレオンハルト様と
ですが一度も誘われなくて、一人で来たものだった、そして数日後にヒルメリアさんとレオンハルト様が二人っきりで来ていた時に嫉妬心でなーんかやったわね。
フッ嫌な記憶、さっさと記憶を良い思い出に塗り替えなくちゃ。
何となく物思いに耽っていたけれど、テーブル席に案内されメニュー表を見ているなかマティアス様のj声をかけられ、メニュー表を取り上げられた。
「何するんですの、せっかく選ぶために目を通してましたのに!」
むうーとふてくせれ気味に睨み文句を言った瞬間、ベシッと軽めにチョップが頭に直撃した。
何するんです! ともう一度文句を言ったらあきれ果てた表情を浮かべて溜め息を吐かれました。
「お前さあー俺が何のために、ここに連れて来たと思ってんだ。」
「······ハッ、一瞬忘れてましたわ、つい嫌な記憶を···いえ、何でも、そうでしたわ新作ケーキでしたわね。」
少々弁明するつもりが正直に話しそうになって、話題を新作ケーキだったと思い出したように装ったのに
マティアス様がチョップしてた手を当てたまま、唐突に撫でられて戸惑うように固まってしまう。
「まったくどうせ原因はレオンハルトだろうな、ここまで傷付けてんのわかってんのか・・・あいつ。」
ボソボソと撫でながらの呟きは、わたくしには聞こえてはいなかったけれど
逆に何で撫でられているのか理解出来ずにプチ混乱を起こしていたのでした。
しばらく固まっていましたが、このまま撫で続けられるのも困るからと懇願しましたら
マティアス様はどうにも無意識だったらしく、わたくしに声をかけられ、始めて撫でたと気付いたようでした。
そのあとはちょっと気恥ずかしいのか、思い出したならいい!! と何故か逆ギレされました。
フンとそっぽを向いて拗ねた子供みたいと、こっそり笑ってしました。
ちょっとした、じゃれあいてき会話のあとマティアス様が店員を呼びつけると
店員はすぐにマティアス様が社長のご子息だと気づいた様子でしたが
変に畏まらなくていいと注意し、今日はパティシエに新作ケーキを試食したくて来たこと
それをわたくしにご馳走する事情等を話したようだった。
すると店員はマティアス様の説明で合点がいったように納得頷き
「少々お待ち下さいませ!」
と勢い良くお辞儀をして、そそくさとはや歩きで立ち去っていきました。




