マティアス様の意外な一面
ブックマークありがとうございます。
マティアス様が連れてくださったのは、洋菓子の系列チェーン店で店舗名は【クラウン】と言い
いまの時間帯でも行列ができていて人気店だと眼前に物語っていた。
「つくづく凄い人気ですわね。」
いくらマティアス様の招待でも並ぶのはしんどそうだなあー
とか行列を見て言ったのですが、横にいるマティアス様は気になってないような感じで
淡々とわたくしを見下ろし笑み
「当たり前な称賛など心に響かん、それに女性を喜ばせるための洋菓子だ来ないなどありえん。」
「凄い自信過剰···」
「ん? いま何か言わなかったか?」
ジロッと目を細めて、ほれ···もう一度言えるものなら言ってみな! 表情を向けられてフイッと視線を逸らす。
少々本音が漏れでてしまいましわ、ここは誤魔化すのが最善の策よね。
周囲と状況を瞬時に目を動かし考えて応える。
「いえ、確かに女性を引き込む感じですもの。わたくしも一個人としては好きな場所ですので、行列に並んだ後のケーキは格別に美味しかったですわ、さすがわマティアス様のご両親ですわね。」
よし、これでマティアス様からの反論はないですわよね。
「······」
「······」
何故か沈黙されてしまいました、どうかなさったのかしら。
わたくしはマティアス様の様子が気になって上を向くと、何故かバッチリとわたくしと目が合い
ジワジワと頬を赤くされ、髪を後ろにかきあげていました。
珍しい反応ばかり今日は見せてくれますのね。
···ふふ···余程ご両親のこと好きなんだわ。
クスクスと笑っていると、頭をワシャワシャされてしまい
急に何するんですの! と文句を言ったら、マティアス様は眉間に皺を寄せて
「俺を照れさせた罰だ!」
「なんですのそれ、横暴ですわ!!」
「うっせ、ヒルメリアのくせに·····可愛いこといいやがってムカつく。」
グリグリと力任せにするものだから、つい言い返したときにマティアス様からの反論を言って言ったようだったけど、頭をワシャワシャされてるせいで脳内がグルグル回されて聞こえず気持ち悪くなった。
そんなわたくしの状態に気づいたようで、慌ててマティアス様が手を離してくれて
ふらふらと身体が揺れから、しゃがみこんだ。
もう女性に対して酷くありませんの、いまも脳内が揺れ揺れです。
「わりい・・・大丈夫か?」
「大丈夫なわけないですが、この詫びは・・・ちゃんとケーキで、宜しくお願いします。」
そう・・・一瞬気持ち悪さで忘れかかったけど、こんなことで気持ち悪くなって目的のケーキを食べずに寮に戻るわけないにはいかないわ。それに有名店の新作なんだから、きっと美味いわよ。
うん、なんかそう思うと気分が晴れてきました、ケーキって偉大ですわ。
わたくしはつい思っての発言とガッツポーズをとっていると、プッと笑われてしまい
マティアス様を見ればわたくしに手を差し伸べていました。




