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そらが暗くなって

「そらが暗くなって」


そらが暗くなった。


街灯もないこの道をわたしは歩いている。

ビルも、コンビニもないこの道を……


空が暗くなった。


光もないこの道をわたしは知っている

秋風が、少しずつ冷たくなっていく。


(そら)が暗くなった


風が何度も吹きぬける

秋の夜は、風は自由だ

さえぎるものなどなにもない。


そらが明るくなった。


冷たさとは別のぬくもりがわたしを包んだ。


わたしは、風のようになりたい。

強く自由な風になりたい。

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