前へ目次 次へ 26/34 酷暑 外を歩く 夜中の田園は、蒸し暑く、肌にはスッと、虫や草が当たる 世界は、生命の息吹に包まれて、わたしのからだを燃やしていく 外を歩く こんな、暑いだけの世界なのに、人間以外の世界は、こんなにも喜びに満ちている ひとは、本当に矮小な存在なんだと気づく 外を歩く カエルの合唱は、歌のようにきれいではなくて、ただただ、力強い わたしは、そんな小動物の力強さにただただ、憧れる 外を歩く 外を歩く 外を歩く 生きていこうとする生物の熱意は、また体温を上げていく そして、私は道を歩む