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夢日記

夢日記〜第二幕〜死の鬼ごっこ

作者: 悠姫

夢日記〜第二幕〜

さきにもうしあげます

〓実際に存在する町等とは関係ありません。お皿中名前被りはしていないと思いますが、もし仮にその町があったとしても関係ないので悪しからず。〓


ということで夢日記〜第二幕〜

いやぁ、また追いかけっこですよ。

え?そんな夢ばっかりで大丈夫か?ですって?

全然大丈夫です!

楽しければなんでもよし!

あれ、そんなこと思ってない?

あら、私の一人芝居でしたか。


まあ、それは置いといて、主人公はまたまた逃げます。どこまで逃げるのやら…

そんな世界に皆さんをご招待します。

私の夢の世界へ、どうぞご入場ください。

式案市のある田舎の村で町おこしと思われる祭典が開かれた。

その祭典は2日にわたって行われ、村の人と ペアを組んで過ごすというもの。

もちろん寝るときも食事するときもペアの人と同じ部屋。


1日目はペアの人と山の中を鬼ごっこするということらしい。

捕まればそこでおしまいで逃げる人の負けとなる。

その後はみんなで楽しく食事だという。

いろんなイベントに参加するアクティブなおじに連れられ、私はその祭典に参加した。




鬼ごっこがあるということで、着替えを入れる大きいバッグと小物を入れるバッグの二つに分けた。


おじから渡されたチラシを見てみると第66回と大きく書かれていて、今年初めての開催ではないということがわかる。

さらに言えばかなり昔から開催されていて、歴史があるなと感じた。


インターネット等で調べてみるとこのイベントに対する口コミが書かれていた。

その掲示板によるとペアの相手は年を取っているほど運がいいらしい。鬼ごっこで逃げやすいからだろうか。




ガタガタと車に揺られ一時間半ほど経った頃だろうか。空港にようやくついた。

そのまま荷物検査等も終わらせ飛行機に搭乗する。


この先どんなことが待っているのだろうか。

正直、全くもって楽しみではない。鬼ごっこをするためになぜわざわざ大阪まで行かないといけないのだろうか。

そんなこんなで正午に大阪に着いた。




祭典の会場に行くと、意外と人は集まっていた。こんな祭典に参加する物好きな人も多いなと感じる。

しかし、よくみると子供が多く親にでも連れられたとも思える。


周りは一面山に囲まれていて大声を出したら跳ね返ってきそうな場所だった。

空気が美味しいという感覚はよくわからないが、スカッとすることもなければ気が沈むこともない。まあ、俗に言う普通というやつだ。




受付が終わるとペアの人の前に案内された。

私のペアの人は70か80歳くらいのおじいさんだ。


おぉ、運がいい。


その後泊まる宿まで案内された。

その宿は木造の二階建てでかなり年季が入っている。

本当に大丈夫だろうかと心配になる。今にも突然崩れてしまいそうなほどだった。


思いの外立て付けが良かった玄関の引き戸を開けると、真ん中に二階へ続く階段があり、その両脇に廊下が奥に向かって伸びている。

両脇の廊下にはそれぞれ何部屋づつか部屋があり、二階も似たような構造になっているみたいだ。

私は二階の部屋に案内された。


床を踏むとギシギシという嫌な音がすることもなく、手入れはされている事がうかがえた。部屋のドアは全て障子ではなくガラス戸で少し違和感を覚える。


部屋の中に入ると6畳ほどの部屋で案外広く感じる。畳が綺麗に敷き詰められていて、びっくりするほどシミや汚れがない。

まるで畳を張り替えた後のようだ。

思わず寝転んでしまう。新しい畳の香りがしてきて、少し落ち着いた。


しかし、すぐに開会式が始まるとのことなので小物用のバッグだけ持って外に出ていく。

少し防犯面や、野生の動物の出没が心配だな。


この部屋や建物自体に鍵は付いておらず奥の食堂と思われる場所にのみ鍵がしてあった。

玄関を出ると、すでに多くの人が集まっている。

この村に住んでいる人やこの祭典の参加者など。


少し多すぎやしないか?




村長や主催者の長い話があって、ようやく開会式が終わり、皆一斉に宿に戻ろうとする。

が、村長の一言により皆足を止める


『これより、鬼ごっこを開始する』


突然始まった鬼ごっこ。最初に隠れるまでの猶予を五分ほどくれるらしい。

唐突なスタートに戸惑いながらなも必死に逃げる。

私は山の中を無我夢中で駆け回った。

木に登ってみたり、山の上をひたすら目指してみたりと色々な場所を巡った。




何分経っただろうか。時計を確認してみると2時間近く経っていた。ここら辺で少し逃げ場所を変えようと宿泊予定の宿の近くまで戻ってみる。

そのときにペアを捕まえたであろう少し小太りの男の子が私に向かって、


うわー、ジャンヌみたいな人だ!


と言ってきた。

いや、正直に意味がわからない。理解不能だった。なんだ、ジャンヌみたいな人って。そもそも私はジャンヌとは性別すら違うというのに。


しかし、今はそんなことはどうでもよかった。とりあえず逃げなければならない。

あまりひらけた場所でウロウロするのはまずいと思ったので、そのまま山に戻ろうとする。

戻る途中に捕まったであろう人がゾロゾロと帰ってきている。


なぜか皆顔が暗い。

それはとても異常だと思った。

皆下を向き悲しそうなのだ。

少し不安に思い話しかけてみる。

すると生気を取られたような顔でこちらを向いただけでなにも話さなかった。


私はそのとき思わず絶句し、少しパニックになってしまう。

嫌な予感がして、急いで自分の部屋に戻ってみる。

やはり、予感は的中した。着替えてなどを入れていたバッグが土に汚れ乱雑に置かれている。

小物を入れていたバッグを持ち歩いていて本当に良かったと思う。


そして何より明らかに様子がおかしかった。

参加した人というより村全体が。

私は底知れぬ恐怖を覚え思わず逃げ出した。

階段を駆け下り玄関を飛び出す。

逃げる途中、色々な人にぶつかったりもした。

一瞬注射針のような、鋭い針が見えた。

どうやらこの村は本当にヤバいらしい。

何人か大人の人が私に触ってくる。

村人の脅しで触るように言われたらしい。

私に触らなければお前にこの注射針を打つと。

それでも私は全力で逃げた。


しかし、そこは村の中。

村の人々にすぐ捕まってしまう。

私を捕まえた村の人から急に


『お前はいい肉つきをしているな』


と言われた。

そのとき、私はあまり意味を理解することはできなかった。が、なんとなくいい雰囲気ではないのがわかる。




そのまま宿に連れていかれた。まるで犯罪を犯して連行られるみたいだ。そのまま二階の奥にある食堂にその祭典に参加した人たちとともに歩いて行く。


二階に上がったときに私の前にいた人が後ろを振り向き


『今晩の肉が手に入った。この男が今晩のメインディッシュだ』


と言い放った。

しかも私を指差しながら。

私はその瞬間これから何をされるか理解してしまい、思わず隣の部屋に逃げ込む。

ドア越しに廊下から、その人の目線を感じる。ひどく冷静で落ち着いていて見下すような目線。とても怖い人間のものとは思えないほどの目つきだった。


他の参加者は特に反応することなく先ほどと同じように暗く、無の雰囲気を出している。

私は猛獣に見つかったシマウマのように二階の窓から飛び出した。

そのまま死ぬ気で走りつづける。

近くの広場を駆け抜けておくの階段に向かってひたすらに出口に向かう。

後ろから大量の人が追いかけてくる。

しかし気にする余裕もない。

ただひたすらに南を目指して走った。




走ったり休んだりしているといつのまにか夜が明けた。

しかしまだ安心できない。

そう思い、また走り続ける。




何日かかっただろう。

ようやく見覚えのある風景になり始めた。

家の近くまで帰ってくることができたのだ。

平日の昼間だったのでなかなか人はいない。

そちらの方が好都合なのだが。


そのまま真っ直ぐ、家に向かって走る。

マンションの4階が自室だったのでエレベーターに乗って上にがることにする。

そこで友達に会った。

不思議と同じ階で降りるみたいだ

その友達は降りると同時に私の両腕を掴み


『捕まえた』


と言ってきた。

私はゾッとする。

全力で相手を振り払い階段を駆け下りた。

必死に逃げて逃げて。

逃げて逃げて逃げて逃げて。

逃げ続けて。







気がつくと夢から覚めていた。

夢日記〜第二幕〜死の鬼ごっこ

いかがだったでしょうか?

ずいぶん突飛な話だと思いました?それとも、あったら怖いなぁとか意外と伏線あったんだなぁとか感じました?


これが夢で起こってたんですから恐ろしい。

伏線にお気づきになられた方は多いと思います。

あ、それとですね、この物語書いてる途中に正夢が起きたんですよ!

びっくりですね

まさか夢日記書いてる途中に正夢とは…

夢に縁があるのでしょうか。

まあ、死なない程度に頑張りますね…。


では、また夢日記〜第三幕〜でお会いしましょう

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