第一話 天使
こころコ 第一話 天使
キーコーンカーンコーン
「やっと終わったよ、帰ろ帰ろ」
(俺、永山 八志智は東京に住むただの高校2年生である。んで家族は俺を入れて4人、仕事の都合で広島にいる。俺は高校生活を優雅に過ごすべく残ったわけだが、1つ問題が・・・)
「永山くーーーーーーーん」
ダダダダダダダダッ・・・
遠くから近づく恐々しい足音が・・・・
(キターーーーーーッ逃げ・・・・・!? 腕捕まれたーーー!!ヒーーーッ)
「さぁっ!!今日こそ我が漫画研究部、略して漫研に入ってもらうわっ」
(こいつは漫研部長でクラスメートの菊池 奈留。赤渕めがねがマジ目立つ!)
「なんで俺が漫研なんかに入んないといけねんだよっ」
「また同じクラスになったんだし、何かの縁よっ!それに家一人でしょ。危ないわよっ」
(あ・・・・・心配してくれ・・・て・・・・・)
「それに漫画とかだとそーゆー子って不思議なこと起こるし!」
(ねぇーーーーーーーーーーーーーっっっ!!)
「誰が入るかっ」
「あっ!ちょっとぉ!!」
八志智は走ってその場を後にした。
(俺が漫研なんかに入るかっつーのっ!!・・・・・・・・ぅん?・・・・・・・何か落ちて・・・・・・・・)
八志智は足元に落ちていたものを拾い上げた。
(十字架?いっいや先の方がギザギザになってる・・・鍵か・・・・・・にしても変な鍵・・・アンティークか?ま、一応交番に届けるか。)
鍵を手に取ったまま八志智は歩き出した。
(この交差点渡れば交番か・・・・にしても長げぇーな信号・・・・・・・・・)
ドンッッッ!?!?
(へっ??)
八志智は誰かに押されて道路に放り出されてしまった!?車がすごいスピードでこっちに向かって来る!!
(・・・・やべぇっっ!!!俺死ぬっ!?まだ青春終わってねぇのに死にたくねぇ!!!誰か・・・・・誰か・・・・・・・・・・・・・・・・・助けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・助けて!!!!)
八志智はとっさに鍵を持ってた手を前に出した。
カチャッ・・・・・・・パァァ・・・・・・・・・ンッ!!
まるで割れたビンから妖精が飛び出すかのように白い翼、さくら色の髪、黄色い瞳の女の子がでてきた。
(だ・・・・・・・・れ・・・・・・・・?・・・・・・て・・か・・・・だれ・・・・・でも・・・・・・い・・・・・から・・・・・た・・・・・・す・・・・・・けて・・・・・・・・・・・)
一瞬、時が止まったようだった・・・・・。
「お・・・・・・・・・て・・・・・・・・・う・・・。お・・・・・・・・・て・・よ・・う・・・。」
(だ・・れだ??てか俺・・・・・死んだのか??・・・・・やべっっおぼえてねぇ・・・・・・・・・」
「お・き・て・よ・う!!!」
その声で八志智は目がさめた。あたりを見渡すとさっきの女の子が泣き出しそうになりながらも隣りに立っていた。
「よかったぁ!やっとめぇさましてくれて!!」
女の子は涙を拭き、笑顔で言った。
八志智はもう一度あたりを見渡した。
「ここは・・・・・?」
「さっきのこうさてんのちかくのこうえんだよ」
そういうと彼女は八志智の目の前に行きこういった。
「助けてってこの鍵もちながら願ったでしょぉ。だからでてきたの。願いを叶えるために・・・・・。っていっても対価はもらうけどね。」
(なにいってんだこの女の子は??ツッコミどころ満載だが・・・ここは話しを聞こう。)
「対価・・・・ってなんだ?」
「わたしが人間になるための必要な力をあなたからもらいます。そのかわり対価にあった願いをわたしが叶えます。しかも・・・・・・パンパカパーーーンッ!あなたで人間になれる力が揃いまーすっ!!・・・・・・・。」
(・・・・・・・・なんじゃそりゃっっ!!!全然わけ分かんねぇっっっ!?・・・・・・・・なんかのぼったくりということもあるしあまり深く聞かないでおこう・・・・。)
「・・・・・・・てことであと左眼の力だけなんでもらうねぇ。」
そう言うと彼女は八志智の左眼にそ・・・っと右手をかざした。
そして、右手を八志智の左眼から離した途端、丸い水晶のような光り輝く玉が出てきた。
「いただきまーすっ!!」
そう言うと彼女はその玉を口に放り込むかのようにして食べた。と同時に八志智の視野が途端に半分になった。
「ちょっと待てーーーーーーーーーっ何したーーーーーっ!!」
「なにしたって・・・・力もらっただけだよ?」
(だからなんなんだよーーーっ力ってーーーーーー・・・・・って聞いてもまたわけのわからんことを言い返してくるんだろーなぁ・・・・誰か話しが分かるやつ・・・・・・・・!!・・・・・・・・・いや・・・やつには・・・・・・・でもこの際・・・・・・・)
「あ!!もらった力おおすぎたかも・・・・・・。どうしよう・・・・・・そだ!!そのぶん、期間ふやせばいいんだ!?・・・・えと・・・・このぶんだと・・・・・・・・・だいたい2年間くらい・・・・かな・・・・・・?」
(なんかわけわかんないこと言ってるーーーーーーっっ)
「・・・・・・てことで、きょうから2年間よろしくおねがいしまぁす!!・・・おうちはどこ??」
(勝手に泊まろうとしてるしーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!)
「・・・・・?どうしたの??あ!そか、じこしょうかいまだだもんね・・・アヴィスっていいます!」
(そーーーゆーーーー問題じゃねーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!)
グルンッッッ!? (・・・・・・・?)
アヴィスは首を大きく回すとさっきまで黄色かった瞳が緑色に変わった。
「やーーーーっと出られたよっ!つか、ここどこだ??」
そういうとアヴィスはあたりを見渡し始めた。
「おっ!!新しい契約者か!?こいつで最後かぁ・・・長かったなーー・・・・ってことはこれで人間になれるじゃーーーんっ!!うぉっっっしゃーーーーーーーーーーーーー!!!!」
(なにがどーーなってんだーーーーーーーーーーー!!誰か説明してくれーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!)
「んで、どーゆー契約したんだ??なんか欲しいもんがあるとか?」
(おまえが契約勝手にしたんだろーーーーーー!?)
「どした?早く言えよ!!」
「えと・・・・たしか・・・・・・2年間助けるとかどうとか・・・・・」
「なんだとーーーーーーっ!!そんな契約しやがったのかあのアヴィスのヤローーーーーッッ!?くっそ、そんなんじゃ人間になるのまだまだじゃねぇかっ!!」
(何言ってんだこいつーーーーーーーーーっっ!?てか今何時だっ??)
八志智はとっさにケータイで確認した。
(6時56分か・・・・・やつらはまだいるな!!・・・・やつらのところに行くかっっ!!)
ガシッッ!!
八志智はアヴィスの手を強く握り走り出した。
「ちょっ・・・・・・どこ行くんだよっ!!」
「学校だよっ!!!」
「はぁ?」
「とにかく付いて来い!!」
「うぉっ!?危ねーぞ!!」
ガンッッ!?
八志智は電柱にぶつかった。
「だから言ったろー。てかちゃんと見ろよなー・・・・。」
「おまえが左眼の力取ったせいだろっっ!!・・・・いってぇー・・・・。」
その後も八志智は店の看板、バス停、人、また電柱・・・・・といろんなものにぶつかりながらも学校に着いたのだった。
「菊池ーーいるかーーー??」
八志智は勢いよく漫画研究部の部室のドアを開けてそう言った。
「いるけど?・・・まさかっ!?我が漫研に入る決心がついたの!!」
「ちげぇーっ!」
「なーーんだぁ・・・・ブーブー・・・・・んじゃ何しにきたのよ。」
「この子のことで・・・!!」
そういうと八志智はアヴィスを前に突き出した。
「この子・・・・・・・ってだれのこと?」
(へ?・・・・・)
「あ・・・いうの忘れたが、契約者以外俺のこと見えねーし声も聞こえねぇぞ。」
「それ早く言えよーーー!!どーーすんだよー!?」
八志智にはもはや絶望感が満ちていた。
「なに一人で言ってんの??もしかして頭のネジ取れちゃったの!?」
(そーもなるだろーーーーーーー!!勝手に目ン玉取られた挙げ句、うちに泊まるとか言ってんだぞーーーー!!!!)
つんつんっ!!
(・・・・・・?)
「翼しまえば皆に見えるようになるゼ!!」
(それ早く言ってくださいよっっ!!!!あ〜焦った〜〜〜〜てか俺が頭のネジ取れたと思われて人生終わるのかと思ったぜぇ・・・)
「・・・・てことで服貸せっ!翼しまうと式服消えちまうんだよっっ!!」
(式服ってそのひらひらの人形みたいな服のことか??)
「菊池ーなんでもいーから服あるかぁ?」
「去年の文化祭に使ったメイド服ならあるけど・・・?」
「それでいいから貸してっ!」
奈留は部室の端に置いてあったダンボールから服を取り出し八志智に渡した。
「これでいいだろ?おまえ着替えろよ・・・・ボソッ」
そう言うと八志智はアヴィスに服を渡した。
「おまえおまえ言うなっ!!俺様にはちゃんとビスって名があんだっ!!」
(ビ・・・ス・・・・・・??ってアヴィスじゃなかったっすかーーーーーーーーーっ!!!)
「おまえアヴィスじゃなかったっけ??」
「だからおまえ言うなっ!!俺様はビスで丁度今から着替えるためにでるのがアヴィス!・・・てか名前ぐらい覚えろよっ!!!」
グルンッッッ!?
ビスは首を大きく回し、瞳を緑色から黄色に変えた。
「あれ?ここは??・・・・・あ・・・・・ビスにかわったんだっけ?!」
「なんでもいーから着替えてくれ。」
「え・・・・?・・・・・あ!・・・・・はーーい。」
アヴィスは翼を大きく広げ、自分を包んだ。そして、すぐに翼を通常の大きさに戻した。あっという間に着替えが完了したようだ。
「・・・・・・!!!!!!!!」
いきなり部室がざわつきはじめた。それはそうだ。皆にはアヴィスが見えておらず、服だけが浮いているのだから。
「め・・・・・めい・・・・・メイド服が浮いてる〜〜〜〜!!透明人間だー−−−!!誰か写真撮りなさいっ!!」
奈留がそう言うとカメラを持ったオタクのような子が出てき、いろんな角度からアヴィスを撮った。
「あわわっっ・・・つばさけすのわすれてたーーーー!!いまからけすねぇっっ!?」
シュゥ・・・・・・・・・・ン
「・・・・・・・!?!?!?!?」
今度は突如現れたアヴィスを見て皆、呆然と立っていた。
「アヴィスです!みんなよろしく〜〜!!」
その声だけが部室に響き渡った。
「・・・ど・・・・・ど・・・・・・ど・・・・・・どこから出てきたのーーーーーーーーっっ!?・・宇宙人?それとも魔法使い?ねぇねぇ??」
奈留は興奮して質問攻めに言った。
「萌えーーーーっっ」
そう叫びながら、さっきのカメラを持っていた子がアヴィスをすかさず撮りまくっていた。
「うぅっ・・・・こうゆうのにがて・・・・。ビスかわってぇーーーっ!!」
グルンッッ!!!
「・・・・たくっ・・・なんなんだよっ・・・・・勝手に代わりやがって!!話しぐらいアヴィスからしろよ!!!」
「・・・・・・!?!?」
部室にまたも静けさが漂った。
「・・・・まさかっ!・・・人格変わった・・・・?・・・・てことは不思議ちゃん&多重人格者ーーーーっっ!!まさに一石二鳥!!!」
奈留は興奮しまくって頭から湯気がでそうになっている。
「何でもいいから早く説明しろ!!」
八志智はそうビスに言った。
「へいへい。」
ビスはめんどくさそうに言うと、やっと落ち着き始めた漫研の皆と八志智に分かりやすく説明し始めた。
〜数分後〜
「つまり・・・あなたたちは人間になりたい・・・・・天使・・・・・・・なわけね・・・・・?」
奈留は全てを把握したかのようにそう言った。
「そう・・・だから俺たちは人間のあらゆるパーツの力を集めてる。そうすれば人間になれるから。」
「でも・・・・永山君の左目で最後なんでしょ?・・・・てことはもう人間じゃないの??」
「一応全部集めたけど・・・・最後の契約が終わるまでは人間になれない・・・・。」
「そんなの無視しちゃえばいいじゃんっ!!」
奈留はふざけてそう言った。
「・・・・・俺様もそう思ったんだけど・・・たぶん・・・フェニックスが許さねぇ・・・・・・。」
「・・・・・・ふぇにっくすぅ・・??」
皆、首を傾けた。
「俺たちを天使にしてくれたやつだ。・・・まぁそれなりに対価は払ったが・・・・。」
「対価って・・・?」
ビスは少し間を置いてこう話し出した。
「・・・・・・俺様たちはもともと・・・モノなんだ・・・・。」
「モノ・・・・・って物?」
「そう・・・・物だ・・・・・。んで俺様たちは人間になるためにフェニックスって言うやつを呼んで願いを叶えてもらうようにした・・・・。物のときの記憶を対価に・・・・・・・・。」
「記憶・・・・・?」
「そっ・・・・だからどんな物だったかも知らないし、なんで人間になりたかったかも覚えてない・・・・・。」
ビスは下を向き、少し寂しそうに言った。
「そうなんだぁ・・・・・・。」
「対価、足んなくてアヴィスと半分ずつ払ったから体・・・一つになっちまったんだよなっ。」
「・・・・いろいろ事情あるみたいねぇ・・・・・・・・・そだ!!困ったことがあったら我が漫研に来なさいっ!いつでも相談にのるわっ!!」
奈留はクルッと八志智の方を向いた。
「・・・・・てことで永山君は我が漫研に入ること決定ッッ!!」
奈留はグッ・・・・っと八志智に親指を突き出した。
「なんで・・・・そーーーーなんだーーーーーー!!!!」
「だって私たちのおかげで話し分かったんでしょ?」
(うっ・・・・・・鋭いとこつくなぁ・・・・・しゃーない・・・)
「・・・・・分かったよ。」
八志智はいやいやそう言った。
「・・んじゃ自己紹介しなくちゃね!!・・・・私が漫研の部長、二年の菊池 奈留!!・・・んでさっきから写真撮ってるのが・・・・・。」
「一年、柳葉 三夫です。」
「んで、優秀な私の秘書の・・・・・・・・・。」
「小井川 未来です。一年生です・・・・・・。」
「・・・・・・・んで、今入った!!・・・・・・・・・・。」
奈留は八志智を指さした。
(俺もすんのかよーーーーーーーーー!・・・・やればいいんだろ?やれば・・・・・・。)
「・・・・二年の永山 八志智です。」
「・・・・んで最後に!!我が漫研のマスコットキャラのっ!!!・・・・・・・。」
奈留はビスの方を見た。
「・・・・・え?・・・・・俺様も言うのっ!?・・・・・えと・・・・ビスだ。」
「・・・・もう一人もっっ!!!」
「・・・・アヴィスのことか??」
「そう!その子も自己紹介するのっ!!」
「へいへい・・・代わればいいんだろ・・・・。」
グルンッッッ!!
「・・・・・・・えと・・・・・・・アヴィスです!よろしく!!」
「・・・・よしっっ!!今日はこれくらいにしてしよぉ!?まだ聞きたいことあるけど、もう遅いし・・・・・」
そう言うと奈留は帰る支度をした。
「皆も帰るわよっ!!」
奈留がそう言うと、皆焦って帰る支度をした。
「・・・・ってことは永山君の家に泊まるわけ?」
校門の前で奈留はそう言って足を止めた。
「そうだよ!だってヤシチがアヴィスの契約者だから・・・・。」
そう言ってアヴィスは八志智の方を微笑みながら見た。
(いきなり俺の名前を呼び捨てか!!・・・まぁどうでもいいけど・・・・・・。)
「あ!!私たち永山君の家と反対方向だからここでお別れね!!」
奈留はそう言うと八志智の隣に行き、耳元でこう言った。
「よかったねぇ!だいたいこういうの漫画だと契約者を好きになるのよ!!!・・・・・・ボソッ」
そう言われて八志智は顔を赤くした。
「んじゃねぇ、バイバーイ!!」
奈留たちはそう言って駆けていった。
「バーイッバーイ!」
アヴィスはそう言って、手を大きく横に振った。そして、奈留たちが見えなくなると八志智の方を見た。
「・・あれ?おかお、りんごさんみたいになってるよぉ?」
「なんでもない!!・・・帰るぞっ!!」
そういうと八志智は勢いよく走り出した。
「あ!まってよぉ・・・・・・。」
家に着くと、八志智はアヴィスにこう言った。
「今日はもう疲れたから寝る・・・・・・・。妹が使ってた部屋があるからそこでおまえは寝ろ・・・・・・・・。」
「・・・・・ム〜〜〜・・・・おまえじゃなくてアヴィスだよぉ!ちゃんといってくれなきゃねないっ!!」
「・・・・・・・分かった・・・分かった・・・・アヴィス早く寝ろっ!!」
「りょぉーかぁーーーーいっ!!」
(あ〜〜めんどくせ〜〜〜〜〜てかこいつと2年間も過ごすのかっっ!?・・・・そー考えるとだりーーーーーーー・・・・・)
八志智は足をひこずりながら自分の部屋に入った。
〜翌日の朝〜
「・・・・・・・ふぁぁ〜〜・・・・・・ねみぃ〜〜〜・・・・。にしても昨日は変な夢見たなぁ・・・・・・・・・・・・。」
八志智は朝ごはんを食べて学校に行った。
ざわざわざわ
八志智が教室に着くといつもより生徒が騒いでいた。
「・・・・どーしたんだ?」
八志智は仲のいい男友達に聞いた。
「なんでも今日、急に転入生がこのクラスに来るらしいぜっ!!しかも、女だってよ!女っ!!」
(・・・・・まさかっ!?・・・・・いや・・・あれは夢だったはず・・・・・・・・。)
ガラガラッ
そのとき奈留が教室に入ってきた。そして、あたりを見渡し八志智を見つけると駆けてきてこう言った。
「あの後、どーなったの??」
「・・・・あの後って?」
八志智は問い返した。
「だからっ!私たちと別れたあ・・・・・」
キーンコーーンカーンコーーーン
ガラガラッ
チャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。皆慌てて席に着いた。
「皆、おはよー!今日は転入生を紹介するぞっ!!・・・・入ってきなさい。」
ガラガラッ ペタペタペタ・・・・・(足音)
(ま・・・まさかーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!)
転入生は教卓の前で足を止めた。
「自己紹介は自分でできるよな?」
先生はそう問いかけた。
「きょうからこのがっこうにてんにゅうしてくることになりました。ヤシチのしんせきの永山 アヴィスです!!よろしくぅっ!!!」
アヴィスは自信満々に自己紹介をした。
「おーかわいーこだー!」 「永山君の親戚なんだー!」 「てか髪の毛ピンクー!」
教室がまたしてもざわつき始めた。
(・・・・・・・・・・・・・明らかに名前おかしーーーーーだろーーーーーーーっ!!誰かツッコメよーーーーーーーーーーーっっ!!!)
第一・五話に続く・・・