1-6 両翼降臨
投稿が遅くなり大変申し訳ございません。
“レア召喚に成功しました。初レア召喚ボーナスとして、【能力付与チケット〈配下用〉】を獲得しました”
レア召喚だと?なんなんだそれは...
「おいDCM。レア召喚とはなんだ?」
そう聞くとDCMに文字が浮かび上がってきた。どうやら声でも操作は可能らしい。
『レア召喚とは、モンスターを召喚したときに稀におこる召喚のことで、通常のモンスターよりも強く特殊な技能,能力を覚えることが可能です。』
ということは、最初からレア召喚となった俺は運が良いのか......?
まぁ所詮粘体だし、期待はしなくてもいいか。
【ステータス】
種族:鮮血粘体
名前:ノーネーム
Lv:1
技能:吸血
能力:血魔法Lv.1
詳細:スライムが血を浴び続けた結果変異したスライム。所詮スライムと侮る事なかれ。見た目で油断して近づくと、あっというまにミイラのできあがり......。
....スライムのくせに物々しいな!おい!ちょっとかっこいいって思っちまったじゃねぇか!スライムのくせに!
.....ゴホン。少々取り乱してしまったようだ。とりあえずすべきことは、
「おいスライム。今日からお前は“鮮血”だ。精進しろよ。」
命名。そして鮮血は紅く輝き出す。どうやらモンスターによって命名時の色は変わるらしい。
光が収まった時、鮮血のお腹には鮮血の体よりも赤い蝙蝠の印が記されていた。
「ふむ......。チケットはまだあるとはいえ、もう少し配下が揃ってきてから使うとするか。とりあえずはもう少し召喚するか。」
結局、俺は粘体4体、小鬼10体、骨人10体の計24体を追加で召喚し、鮮血と合わせると計25体で400DPを消費した。
ちなみに、やはり俺は運がいいらしく、ゴブリンもスケルトンもレア召喚が発生し、☆0のモンスター全てを一度レア召喚させたボーナスとやらで【モンスター召喚チケット〈レア〉】をもらう事ができた。
【ステータス】
種族:小鬼将軍
名前:ノーネーム
Lv:1
技能:剣の舞
能力:身体強化Lv.1
詳細:ゴブリンが修行に明け暮れて己の身体を鍛えて行った結果変異した 努力の人。通常のゴブリンを指揮することが可能。意外に素早い。
【ステータス】
種族:聖骨魔人
Lv:1
技能:高速詠唱
能力:治癒魔法Lv.1,聖魔法Lv.1
詳細:生前徳の高かった魔術師が骨人となった姿。スケルトンなのに治癒魔法を使える特殊型。魔力は高い。接近戦は......
こいつらは、鬼のほうを将軍、骨の方を聖魔と名付けた。
......さて、二つ目の【召喚チケット〈レア〉】でも使ってみるとするか。何が出てくることやら.....。
“召喚チケット〈レア〉を使用なされますか?”
「うむ。」
そういうと、DCMが眩しく輝きだし......ではなく召喚魔法陣が輝きだし......小さな牙をもち小さな翼を生やした純白の生物が召喚されていた。
「さてと、こいつは......?」
【ステータス】
種族:神聖龍〈幼生態〉
名前:ノーネーム
技能:なし
能力:神聖魔法Lv.1
詳細:古の種族【龍種】の頂点に立つ二大龍種のうちの一つ。幼生態のためまだ力は弱いが、成長するにつれ強さは桁違いに上がって行く。
......漆黒の仲間か。こいつも成長には期待していい類の奴か......。楽しみだ。いずれは漆黒と対をなす俺の名配下となってくれればいいが......。
「お前を神聖と命名する!漆黒と共に励むがいい!」
「キシャーーーーー!!!」
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「残りのDPは1600か......何に使うかな......よし、とりあえず配下の配置とダンジョンの整備でもするか......。」
まずは、スライム部屋でも作るか。詳細には、水場があれば分裂が捗るとか何とか書いてあった気がするから.....うん、これにするか。
“部屋〈小〉,聖なる泉,を配置しますか?”
「承認」
この部屋は今いる大部屋の前に設置する。どのくらいの速さでスライムが分裂するかは知らないが、ダンジョンが解放される日までにはそれなりの数にはなっている予定だ。
次は......
“部屋〈小〉,瘴気発生装置を配置しますか?”
「承認」
この部屋は、スライム部屋と大部屋の間に設置する。瘴気発生装置とは、魔に属するモンスターを強化することができるらしい。あの変化したやつ(聖魔)がどうなるかはしらないが......。
“部屋〈小〉を2つ配置しますか?”
「承認」
この部屋は、ゴブリン部屋にし、スケルトン部屋と大部屋の間に連ならせて配置する。ゴブリンは同種配合ができる種族らしいので、一つの部屋で敵を迎え撃ちもう一つの部屋で配合させておく予定だ。
そして最後は......
“部屋〈大〉を配置しますか?”
「承認」
この部屋は、このダンジョンのボス部屋〈仮〉となる部屋だ。漆黒と神聖を配置し、俺の部屋まで敵が来るのを阻止してもらう。こいつらならやられることはないだろうが、万が一倒された場合は俺が直々に敵を倒す。流石に殺されそうになっていたら助けに行くかもしれないがな。
部屋〈小〉一つにつき150DP、部屋〈大〉一つで400DP、泉一つで100DP、瘴気一つで200DPで計1300DP、先に使った400DPと合わせると、残りのDPは300しかない。随分と使ったものだ。これは残しておいていざという時に使うか......。
今日はもう疲れた。ダンジョンの整備もしたし、明日は何をしようか......。
7/14 訂正:小鬼将軍の技能を剣の舞に、聖骨魔人に技能を追加しました。