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あれ?おれ、何してたんだっけ?


・・・ああ、そうだ。追いかけられてたな、全力で走ってたな。

じゃあ軽くこの状況を説明してみよう。


・・・いま鉛筆や消しゴムなどの文房具に追っかけられている。


な・・・何を言ってんのか自分でも分かんないがつまり・・・そういうことなんだよなぁ…


「死ぬッ!死ぬ!マジでホント!なにこれッ!?」


ふ、と目の前に「花瓶」が飛び出してきた、俺はそれを黒い右腕で振り払う。


「せっ・・・・セレナさぁあん!どこですかぁあああ!」


くるっと右に方向転換。電球や照明などのコーナーに出る。

すると前方に見覚えのある長い髪の少女が見えた。

が、見たことのある少女は見たことの無い物を持っている、それは。


「はぁああああッ!」


ぶぅん、と唸りをあげてその「見覚えの無い物」を一文字に振る。

剣身が反り上がったそれは紛れも無く


「太刀」だった。


太刀は鋭く獲物(テレビや冷蔵庫)を切ると少女の華奢な手の中でくるんと目標ターゲットを変えた。


「せやぁあ!」


下から一気に切り上げる。その一撃は迷いも無く、敵を無慈悲に切り裂いていく。


「コウキくん!そっちお願い!」


「はいっ!?」


言われるがまま俺は追ってきていた文房具類を振り払った、不思議なことにその一閃は衝撃を呼び起こし、相手を見るも無惨に粉々にする。


「オッケー。つぎ行くよ!」


「ハイッ!」



なぜ、俺らは日常品相手に武器やら呪われた?腕やらを使って勝手に壊しまくっているのか、その理由はこれから入る回想で分かるだろう。


                *


「ダブルバースゲート座標確認!出撃してください」


そんなアナウンスが直接頭に流れてくる。テレパシーってヤツかな?


俺はセレナちゃんに連れられてドアっぽい物が沢山あるまるい部屋にきた。

俺らが立っていた場所の目の前に光で満ちた扉が出現する。


おどろいたよ、そりゃもうびっくりだよ。


「さ、はいって。」


セレナちゃんの言葉が耳に入る。え?ここに?


「は・・・はぁ・・・。」


これもまた言われるがままに俺はその中に入った。


目?閉じたよ。こわかったもん。


目を開けるとそこは、コンクリートが敷き詰められた駐車場だった。

やっと見覚えのある場所でちょっとほっとする。


すると後ろからセレナちゃんも出てきた。


「今回は実地演習って感じね。」


さも満足げな表情で彼女は此方を見ていた。


「ああ、そういえば九十九について教えてなかったっけ?」


「あ、はい。なんなんすか?その九十九つくもって。」


前々から聞きたかったのに聞きそびれていたことだった。


「じゃあかるぅーく説明するね。九十九っていうのは、もともと日本の妖怪なんだよ。物は九十九年たったら命を持つ、それは悪しきも良い物にもなる。あたし達は悪しき方向へ道を踏み外した九十九を駆除するハンターなの。だから・・・そだね。まぁ見てもらえば分かるかな?」


「つまり物に命が宿ったんでブッ壊せ・・・と?」


「そゆこと。」


はぁ・・・、と肩を落とす俺にもう一つ彼女はこう忠告した。


「あ・・・それと、襲われそうになったらそのあなたの右腕で破壊しちゃってね?おおまかはあたしがやるけど。」


「・・・え?」



                *


とまあ、これで九十九のことは分かったであろう、あとセレナちゃんの強引さも分かったであろう。


階段で俺らは二階へ駆け上がる。二階には今まで感じたことの無い、・・・いや、感じたくも無い空気が漂っていた。






そういえば、彼女の太刀はどっから出てきたんだろうか。





文字数が少ないのは勘弁してやってください

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