【6話 染まる黒雲と混沌の渦】
「ひぃ⁉︎なんだこの威圧感は⁉︎」
そこには,果てしない恐怖が形成されて居た。
「俺か?まさかこのオカリア様に対して,勝てる
だなんざ考えてねぇよなぁ?哲学的観点から
見ても同一,だからなんだい」
果てしない経験を積み上げて身体的,精神的,技術的など,諸々の全てにおいて,自身より無限に上昇した存在,常なる全盛期。
一人一人に与えられた,黒い未来,あらゆる自己の敗北概念が結晶化した自身に対する究極の敗北概念そのもの,だがしかし。
ガチャ。
「さぁ掛かってきな,この私が相手になってやろうじゃないのよ」
「オカリア,使うんだなその剣を」
「あぁ,多少苦戦しちまいそうでねぇ」
それは神の三位一体,聖霊の化身たる妖精王が
生み出したとされる聖剣,とことんこだわって
制作されている。
まずは,剣の持ち手,所謂柄と呼ばれる部位には,世界樹の枝,幻獣の革,そして三黒金剛と呼ばれるミスリル,オリハルコン,アダマンタイトが
混ぜられた金属,この三つが使われている。
剣の刀身は玉鋼や鋼が使われるがここも
ポイント,龍鋼と呼ばる完璧な物質的配列を
持ち,それは分子スケール,原子スケール,
粒子スケールレベルに完璧な配列を持つ。
これらを妖精王の保護下,つまりは結界内にて,加護が常時与えられ続けている状態で,刀身の成形,焼き入れ,研磨など細かい工程はドワーフの鋳物師,大鍛治,小鍛治などなど様々な分野に
精通した刀匠と一人。
神刀匠とまで言われた刀匠の古代から未来を
網羅して生涯を支えたものしか与えられない
称号を持つドワーフまでもが関わり心血を
注いでいる。
それら魂が一つに結合して形成された,その
長さは約115cmの全長,全てが合わさり
鍛治,鍛錬された究極の聖剣,その剣は機能美に
充実したが見た目にも細工を施された。
それは最終段階,選定の制約が刻印されたのだ,
聖霊の力を分けてもらい流し込んだ,妖精王の
神秘の祝福かつ選ばれた存在にのみ抜くことを
許すために,剣に意思と選択権限を持たせたのだ。
これは様々な者達の合わさった心と努力の結晶,伝説の物語からもじって,エクスカリバーンと
命名された。
想像可能な全てのことを具現化する,言わば
現実に不可能でも完璧に再現可能,つまりは
そんなあらゆる願いを叶えられ,更にはそれを
何度でも叶えられる現実全体の改変に等しい
万能の力すら,この聖剣を1%すら複製する
ことが出来ないほどである。
「運命を切り開くのなんざ簡単なんだよ!」
それは存在するだけで時間や空間を切り裂く,
モース硬度や幽霊,非物理や概念を相互作用を
無関係に遍く万物万象をあらゆる全てを含めて
絶対切断可能。
また絶対切断は結果や原因,当たらないと
言う概念,絶対回避などすら無関係に
絶対に必中すると言う意味でもある。
「オラァ!」
ジャキン,しゅーしゅとん。
「は!雑魚が」
「ははは!長々やりますねぇですがドス黒い
やつは多分,まだ居るでしょう」
「違う黒い未来か」
「,,,いえ多分はa」
バゴーン!!!上空から真っ黒な何かが降り降りた。
「ガーディアンか?ゴーレムか?なんだぁ?」
「あれはアースディティアだよ」
「なんだ?アダイエルの知り合いかよ」
「いいえ」
「じゃあなんなんだよ」
「あいつは,,,一言で言うなら自由ですかね」
「自由?」
「ルール無用で,どんなルールや権威にも縛られず,数多物語中好きな時に出入りする黒い岩像,
あれは低俗な全知性だと理解できないレベル
には強いですよ」
「ふ〜ん,ならさこうしようや」
「なんだ?」
「だれがその自由とやらを否定するのが先か」
「,,,ニヤ」
「いいこと考えるなぁ」
「じゃあ潰しちまうか!レディファイト!」
こうして三対一のBOSS戦が始まる。
「へへゃ!」
「いひぁあ!ひゃほー!」
「キャキャキャ!」
そうしてアースディティアは,,,可哀想なくらい
ボッコボコにされて外宇宙に放り出された
のだった。
「いやあいつじゃなくね?」
「あぁ,だが何故だ?あいつは強いエネルギー源に
集まる非生命体,,,」
「単なる余波があの黒岩の巨人兵を呼び寄せたのか?」
「多分な」
こうして一時的な危機は去り,なんか悪かった天候は青天の霹靂となったのだった。
,,,場所は変わり。
「デザート,,,いやぁ〜魚でデザート?」
「いやおやつだなうんうん,塩は海を蒸発させたらいっかうんうん,ならさっそっっっくぅ!」
バッゴーン!海が蒸発するほどの速さでパンチを
放つ,拳は光ると水が蒸発する,そして。
「多分この白い粒だよなうんうん」
こうして塩を手に入れた。
「さぁ,なんか居ないかなぁ,,,てか喰い過ぎて
ここら辺いないなぁ,,,あれ?なんか居ない?」
御影が見え出す。
「え?アンコウかあれ?なんか光ってn」
ちゅいんちゅいんちゅいんちゅいーん,バゴーン!!!粒子プラズマ砲が放たれた,これは星々を
完全に滅するレベルの一撃,直撃した。
やつはアデムロールヘルデン,少し下の浅瀬の海域の生命体,現象,時間,空間,構造,構文,カテゴリ,情報,観測,演算,選択,意味,全てが無定義因子として連鎖分解される,クラークケイスや三階層レベルの魚類的概念存在などは記述を困難とする。
アデムロールヘルデンは記述という単語がそもそも誤植になる。
無限のアイデアにラベル付けをしただけに過ぎない,無限記述定理と知性を活用して理論,論理,
概念化可能な時点で既に情報として記述され,
構造的説明が成り立つ限り,この存在の完全下位であり続ける。
抽象化を無限と繰り返してより微細により極限的に,永遠再帰的,永劫輪廻的,繰り返し続けても
それが記述範疇な時点で下位互換,究極的到達不能基数分のマイナス究極的到達不能基数,比較不可の絶対無限再帰集合連鎖,言語不能概念レベルに弱く,極限に矮小過ぎるて弱くなる。
「なんかまずそう」
無傷ですよねうんもうわかってました。
この存在について記述を重ねれば重ねるほど,記述者の主観,論理,言語,時間,記憶,定義がなぜ今この文章を書いているのかを失っていく,だが
海からしたら無限小局所海域で見ても弱い!
無限連鎖![以下略]で再帰で一番下から見て
クラークやペタゴルより絶対的に上それより
絶対的に下,以上じゃボケェ!
そう,つまり?まだまだまだまだまだ弱い弱い弱い弱ぁぁぁい!!!カスかぁ?弱いぞ弱すぎる!まじ
神話や存在論,認識論,形而上学,概念体系,概念化,ラベル付け,理論,形而超学,架空とか吹き飛ぶ
くらい更に上の上だよ!超越が足りん!無限再帰の無限連鎖を永遠に繰り返すくらい足りない!
絶対比較不可レベルで足りない!絶対上位概念
レベルで比較するのが烏滸がましいほど弱いよ!
何がアンコウじゃクタバレ!
「がららぁ!」
「ジャーキーにするにはキメェ!」
バゴーン!しゅんっっっさぁつ!!!
「う〜んグロイって,,,ガブ」
「もぐもぐ,,,え?は?淡白で上品な味?見た目で
損するなぁ,,,こいつでいっか」
そんな感じでクソでかアンコウをジャーキーにして食うのだった。
「ん〜,,,美味いけどなんこれ?」
こうして海鮮をたっぷり堪能した桜飼想太は
次に向かうのは。
「,,,飯美味かったし,次は森行くか!」
こうして大森林に向かうのであった。