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【3話 賢者と知識】

それは遥か昔,賢者と呼ばれる男がいた。


「賢者様!」

「賢者様!」


「皆さん」


そう手を振るだけで。


「うぉぉぉ!」

「すげぇ風格だぁ!」


尊大な者として扱われてきた,それもそのはず,人間と天使のハーフであり,八翼が背中に

生えてるのだから。


「はぁ」


それ以外にも彼はそれら住人より遥かに昔より

存在しているのです。


以前は別星グヴェム・スタと呼ばれる領域から来た博士なのだ,別星グヴェム・スタは法則の

緩い宇宙空間の端に付随して引っかかる場所。


そこは宇宙年齢を超越して無限の時すら越えて

時間概念が薄い星でありその出身故に年齢や

記憶は遥か昔に有限を超越していてこの星や

渡り歩いた様々な星の古い歴史では彼が

改変したものが多数存在する。


「こんにちは賢者様!」


「はいこんにちは」


だが悪い歴史改竄じゃあ無い,世界に起きた

事件を転生して,知ってる未来を変化した状況

に合わせて適応的にアップデートし続けてから

大事件を起こさないように改変してるのだ。


最も合理的,冷静なる者とも言うべきものだった,それ故にどんなに感情的になりそうな局面でも,彼は必ず最も利益が大きい手を選ぶ,しかもそれは表面上の利益ではなく,100も1000も

はたまた無限と行く手先まで読んだ将来的収束としての最大利益。


例えどれだけ状況や情報が不完全でも完璧な

決定を下し続けてきた,状況を観察しこうなるはずだと仮定を立て,小さな行動を起こし,それによる反応を観察して,予想を次々に修正していくのだ。


何より長く生き過ぎた彼は,病んでいた,それ

故に道徳,感情,倫理というノイズを一切排除

している。


「こんにちは!」


「はい,こんにちは〜(私主軸に考えるな)」


もはやあの,どんな物語文章すら成立する構造の物語の読者視点すらも逆用するレベルのメタ思考,彼の思考や行動は,まるで物語構造そのものを利用しているに等しい,ただそうであるべき,そんな存在論的立ち振る舞いをしていた。


「あぁ!ダメ」


「あ,あきゃ,あきゃきゃきゃきゃ!」


「あぁ,,,アカシックレコードを見てしまいましたか」


アカシックレコード,全てが記載されて居る

書物,宇宙の起源や否定神学的な無名の神性,

あのアインソフ,アペイロン,アトゥムス,理解を超えるにつれより超越的かつ理解不能性を増す全体の存在すら含めて本質的な意味に理解させる書物。


過去と現在と未来の時間連続性,原因と過程と結果の事象連続性は因果律の全体像,それを可能性含めて同時に認識する時間認知,数多の歴史から

全てを隠さず知る無限知識,そんなレベルじゃあ

絶対に見ることは出来ない。


それ故に常人は脳の容量が拡張に追いつかず

記憶のデータに押し潰されて廃人に成る,これは

賢者レベルじゃなきゃ読めないものなのだ。


まぁ普段は頭脳を1%以下まで抑制している

頭がいいのがそんなに好きでは無いから。


すると指をパチンとして記憶を消去する。


「あれ?私は確か」


「ダメですよこれを見ては」


「あ!すいません賢者様!」


「許します」


こうして子供は帰って行く,,,すると自身に

近づく何者かのオーラに勘付く。


「,,,誰ですか?」


人影の形が急に変わり出す,すると歪な影から

何者かが出てくる。


うわははははは!っと黒い霧の顔は不気味に笑う,自然や宇宙を調べて奥深過ぎて恐怖を

感じてしまう,そんな深淵に等しい黒さを纏う

奴が来た。


「あなたは(見た目で推測したならネクロマンサーやエルドリッチと言ったところか?)」


「我は召喚士ネクロマンサー,魔術士エルドリッチでもない,我は祭司アダイエルだ,オーラが

どす黒過ぎたかな?」


「ふむ,心情を一言一句読めるようですね,それで?私に何かようですか?」


「あぁ,実はだなぁ貴様に話があって来た」


「話ですか?」


「最近観測されてなかった何かが現れて居る

事に気づいて居るか」


「観測されてなかった何か?」


「あぁ」


「これから起こる厄災を伝えに来たか?」


「素晴らしい推測だ」


それは全記録知識体系でも捉えられなかった

何かであった,それは存在が理性,観測,記述の限界外にあったからだ。


それは奇妙な力に対しての話であった,,,別の

場所にて。


「ふんふふ〜ん♪初めて海に来たが,絶景だなぁ

まさに生命の泉と形容するようなb」


そこには想太が見ていないが,看板があった。


注意クラークケイス出没中,遊泳禁止っと。


「んあ?」


目の前からクソでかい蛸の吸盤が迫っていた

のだった。


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