【10話 魔術師と傲慢なやつ】
想太は山を降りて大森林付近の大陸を闊歩
していた。
「ふんふふ〜ん♪楽しみ〜♪はよ山の幸を
喰いたいねん!」
すると遠くから緑色の耳長が飛び出してきた。
「ウガァァァ!」
「ん?」
「ニンゲン!ワレラ!エサ!シn」
「特定存在対抗魔術,ゴブリン」
しゅうん,対象は存在を完全否定されて初めから
存在しないかの如く消え去る。
遠くから見ていた騎士はこう語る。
「ふむふむ新たな魔術を即興再構築して改善
しまくりのゴリ押しね,,,はぁ?」
「リキャストタイム無し,しかも少し閃いたら
系統魔術とか言う概念に等しい魔術形式を
戦闘の最中?まぁ始まる前に完成させちまう,
代償が時間つまりは詠唱に補填される魔術
簡略化した魔術は魔素の消費量が指数関数的に
増加するが無限の魔素で踏み倒す暴挙よ」
「高等の多重詠唱の集団行使の大魔術により
威力は増加して範囲は拡大,更に追尾効果が
ついたり,レベルが上がれば概念を上書きして
必中にしたりオプションをポンポン追加出来る
が,,,それを無詠唱で単独で出来る,あいつ多分
特異点とかすら超越してるよ」
こうしてゴブリンをメタすら凌駕するほど,完全消滅させた後に,大森林に向かう。
「う〜ん毒素に満ちてるよ,,,なんか消し飛ばしても良いがつまんないよなぁそんなんよ,と言うことでポイ!」
瞬間,蜃気楼を凌駕した空間魔術を使う。
「荒廃世界の人工機械,酸素マスクやボンベ,身体機能補補助汚染大気及びガスの自動浄化装置〜」
「えぇ?いやいや鴉天狗のアレでもやばい部類なのに,同じ時代,現実での違う世界から持ってきた?はぁ?」
こうして装置を装着して毒霧を進んでいく。
「ふはははは!我に勝てよ!頭脳でな!」
「ポイ」
台座上に繰り広げられたテーブルゲーム,約100億の生き物が役割を持ち蹴落とし合う,言わば
全人類の人狼ゲーム,そんな中ただ一人,役職
無し,そして一人で全て殲滅した怪物がいる,,,
とこから怪物を取り出した。
「ひぇ」
「はい終わり」
「えぇ〜?人狼ゲームでそこまで精密に特定した
世界から取り出したん?魔素がどれだけ必要か
わかってんのか?」
こうして毒霧を超えた。
「おうおうテメェ,金品出せやゴラァ!」
「さっきから面倒なやつが多いな平地なのに,
これが山あり谷ありってね,,,」
「は?」
「笑えや!あと名乗れチンピラ!」
「すまんな概念的で名前が無い!だから皆は俺をこう呼ぶ,,,フォード,とな」
「何をカッコつけとんm」
「死を覚悟しろ!」
「いや今セリフ!俺のターン!ならちょっと長く
カッコつけたるわ!」
「まさか,生きることに縛られた生命のカテゴリーに入り,寿命と言うゲージ,蝋燭を持った存在,
皆に変わらず,いずれ必ず訪れる終わりを,怖いだなんて思うわけないだろぅ?」
「チンピラにターン制は通用しないぞゴラァ!
死系統魔術!」
「いや遅い!」
「死とはあらゆる不滅にも訪れる,それは不滅性を否定された時,生きるに含まれている時点ですでに来まった運命なのだ,ただ受け入れるしかない,死とは生を超越して向かうべき領域,二元性
における対立ではないのだ!この世に二元はなく,常に一直線だと言うことに変わりはないぞ,全ては統一されるべき線なのだたから!」
「数学の二項対立とは違う哲学の非対称性を含む
二項対立の話ならばそうだな,0と1はただある
だけ,それは意味を持たないか意味を持つかだけ,,,さ!」
「は?」
「もうええわ!まだなんか語っとく?」
「本質的に考えると全てが悪だと気づいた,
不完全だからだ,それは物質世界として
ヤルダバオートが生んだそれであった,
プラトンの理想的な形態と善性に対する考え,
神が善である,そんな考えがある,それは
二元性を表していた,悪が下,善が上だと,
まさに無限に等しかった」
「無限が善,有限で不完全なのが悪,これは善を
示すには悪が居なくては成り立たず,無限もまた
有限があるから無限であることが理解出来る」
「はぁ,,,」
「もういい死ね!」
「なんなんやテメェ喰らえパラゴン!」
「ブボエ!」
パラゴンと呼ばれる神が適当に形成した物質一粒は世界と形容出来る程に膨大なものであった,二元の概念や論理,学問の全体すら側面でしか
無く,人間の知性を超越した未知の領域,異なる同列まで含めた知性全体系の集合体,これらを
含みながら単なる一粒でしかなかった。
「ふぅ,,,やっとついたぜ山賊をエネルギーで圧壊させて!谷にぃ!ふざけんなぁ!しかもさっき鴉天狗が送ってくれたやつより比較不可で高い!」
こうして山こえ谷こえ,更に高い山超え谷超え,,,
そうして一つの事実に気づいた。
「,,,一つの山がデカすぎて個々に山や谷って
認識してるだけだったんかなぁ,,,」
そう,めちゃでかい山を自分は登っていたのだ,
山を超えた天辺の空には山があった!,,,みたいな。
「全体を支持して維持を続ける中心の原理,山登り経験するすべての知性の集合意識,それを含む,塵を積もらせる,,,てかまぁいろんな書いた
方法で次元全体を追加できるのか?世界は存在するが住む上層世界にとっては下層階に存在し,フィクションに過ぎない,その上に存在する世界/物語にとってフィクションにすぎない,的な?」
「実際に見てみれば更にやべぇな」
「純粋な概念,世界を説明する言葉/概念,,,谷底の一番矮小かつ小さい部分だとこんな感じなんやな,地層学者や歴史家ってやべぇんだな,こんな砂つぶだろうが無限の多元宇宙論や再帰構造,
連鎖やら更にそれ以上を含むんだから, 現実の背後に基盤がなければ存在は存在出来ない,つまり,真実=真実と言う表現が存在する,概念がない=概念がないなにかが存在している,,,」
こうして二つ目を超えていく。
「無限,絶対無限,果てしなく超えた砂の一粒だと,論理階層は瓦解して,高度な万物が再び結合する,それはより上の影に向かって,回帰してる,創造と破壊,真実,現実,最高,仮想,苦悩,形而上学,ありとあらゆる言葉,表現,想像できるもの,何もかも全てを超えた後のより白い概念,より高度な
世界を説明する言葉/概念,,,か」
「超越的な存在とは,下位から見た究極の凌駕,
いわゆる永遠を超越したもの無限,絶対無限などの無限,言葉の繰り返しによって表現可能なありゆる数などでも,超越的な存在から見たら,それら全体は0や無に等しいとすら捉えるほど小さくなる」
「この再構築された現実の全体をただの虚構と見ている,それはこれを否定,無効,覆すことができる存在はあらゆる下のすべての中に存在せず,これを否定,無効化,覆すことができるというということがその存在の中に書かれていた場合でも否定,無効化,覆すことができることはなく,これを否定,無効化,覆すことができるということがその存在の中に書かれていた場合でもこれを否定,無効化,覆すことがすることはできず,これはあらゆるすべての存在がこれを否定,無効化,覆すことができなくなるまで超越無限が負の数と見間違えてしまうほど大きい数を負の数と見間違えてしまうほど大きい数を〔以下本当の意味で永遠〕まで本当の意味で永遠に記述される,,,か」
更に,三つ目,四つ目,五つ目,,,無限,絶対無限,果てしない数の山を超え続けた,より巨大な山を登って行った,,,そして。
「着いたぜ!大森林に!」
ついに着いて見せたのだった。