【1話 怪物退治と殺戮】
「喰らえやぁ!」
「喰らうか!」
男達が戦闘をしていた。
「ふん」
「んな⁉︎」
バゴーン!片方の拳が腹に深く入り込む。
「ガハ!」
数百mと吹き飛びそのまま気絶した。
「ふん,弱き者を痛ぶる趣味は無いぞ」
彼は太田塁,ワンズの地位を持った爪の先から拳や上腕二頭筋などなど,両腕全体部位鍛錬を極める存在,肩や大胸筋や背筋もでかい,彼は右腕担当のワンズ。
「おい,太田ー終わったか」
「おう」
やつは翅羽,キッカーの地位を持った爪の先から,指先,土踏まずやひらめ筋,膝,脹脛などなど,両脚全体部位鍛錬を極める存在,股関節辺りや
腹筋も強く彼は右脚担当キッカー。
彼らが向かったのは,ある男の元であった。
「ふん」
バゴーン。
「ギャハ!」
翅に蹴られ上空300mに飛ぶ。
「う〜む,弱い奴らしか居ないよな」
「あいつの手下は別に強くねぇ」
「おーい!」
「お,石頭!」
彼は石頭,パキケファロの地位を持ち,頭のテッペンから,おでこ,後頭部に至る頭全体を部位鍛錬を極めた存在,首も太い。
「よっす!こっちはあと一体だ」
「死ねやぁ!石頭!」
「ふん!」
バゴーン!突進頭突きで相手を100m吹き飛ばす。
「ガハ,っぐ!」
だがまだ立ち上がる。
「お,少しは骨がある,なら次はユニークスキルだな」
ユニークスキルとは常人では出来ない固有技術のこと,これは皆が一つずつ保有する。
「喰らえ!金槌の鉄槌ぃぃぃ!!!」
すると頭を背後地面につくほど下げブリッジ体制からおでこ,額の部分で相手をぶっ叩く。
バッゴーン!!!ずどどどどどーん相手の身体は
全身地面に埋まり地中奥深くに貫通して。
「ウガァァァ!」
気絶する。
「ふう」
「そっち終わったかぁ?石頭」
「お!照音と白刃じゃねぇか!」
照音は左腕のワンズ,白刃は左脚のキッカーだ。
「さぁ,みんな集合したようだな,行くぞ,
化け物退治に」
「おう!」
「うっす」
「よっしゃ!」
「いったりましょか」
彼らは[五体的極限者達/マスターフィジカルズ]身体の一部に信念を注いできた者達だ。
「ついた,だが,,,あそこに君臨してるやつ,,,か?」
遠く,城とすら形容したく成るような巨大な施設の最深部,そこにはやつが座していた。
そいつは立ち上がると。
「うっ,,,なんて威圧感なんだ」
「ただの起き上がる動作すら破滅的だぜ」
「あれ,あいつどこに」
目の前から人影が消えると太田の肩に手が
ポンと置かれた。
「やぁ,侵入者さん」
「⁉︎(んな⁉︎俺が気づかない速度で背後に?
瞬間移動か⁉︎)」
ブォンと裏拳を放つ,だが,パスっとスカした
音が鳴る。
「んな⁉︎」
「ふむ,あなた右利きですか?左裏拳をう」
「だらァァァ!」
照音が左腕で攻撃しに来た。
「(合わせるぜ!)」
すると太田も合わせたように振り向きざまに
右腕でパンチを放つ。
「正拳に左フックですか」
「んな⁉︎」
なんと手をクロスするようにして,
左手で照音の左フックを掴み,右手で太田の
正拳まで掴み取る。
「このまま行きましょう!」
「おぅ!照音に合わせる!」
すると二人同時の固有技術を放つ。
「左舷!」
「右舷!」
二人が合わさり同時に叫ぶ。
「大戦艦砲!!!」
すると二人が同時に踏み込み太極拳が如く
重い一撃を放つ,,,が。
「まさかこの程度ですか?」
「んな⁉︎」
なんと両方から放たれた合わさる拳を,,,なんの
防御すらせずに耐えたどころか無傷,ほんの
数mmノックバックしたくらいだった。
「子供のジャブですか?本当の極限の拳とはこうです」
するとやつが両腕を引く。
「(は?一体何をし)」
「(押し出し?,,,!)」
瞬間,二人は察知すると腰を引きすぐさま両腕を
ガードの体制に入る,だが。
「踏み込みも引きも浅い!」
瞬間放たれた剛拳はたった一撃で照音と太田を
貫通する,両腕を風圧だけで貫かれながら,身体は数十kmと吹き飛びながら施設の鉄筋コンクリートを数十枚と壊しながら後退して身体は
肉片と化す。
「太田!照音!ぐっっってめぇ!」
「ゆるさねぇ」
「俺の仲間に何をする!」
すると一番最初に石頭が出る。
「喰らいやがれ!」
すると物凄い前傾姿勢でラグビーのようにぶっ飛ぶ。
「弾けやがれ!」
「頭突きですか」
ガゴーン!頭と頭を擦り合わせるようにして
動かしてぶつかる。
「あが⁉︎(俺の額が破れた⁉︎)」
「悪くないですが,まだ上がありますね」
「んな!なら喰らえや,金槌の鉄槌ぃぃぃ!」
バゴーン!頭と頭がまたぶつかると,地面に数十mのクレーターを作る,だが。
「うっぐ(姿勢一つすら変えれねぇだと⁉︎)」
「ハンマーの代わりですか?本当の極限の頭蓋は
こう言うものですよ!」
すると頭を地面に貫通するほどのめり,円に
成るんじゃ無いかと言うほど反る。
「んな⁉︎(まずい!このままじゃやられ)」
バゴーン!!!瞬間とてつもない衝撃波が石頭の
石頭に突っ込む。
「ガハ」
地中深く,4000mは地下に貫通する,石頭の頭蓋は陥没して脳にまで到達していた。
「どこまで私を怒らせる!」
「死ね」
瞬間,翅羽と白刃が飛ぶように蹴り込む。
「喰らえ」
瞬間回転した翅羽は右脚で12800度の回転蹴りを叩き込む,白刃は切るような左足の後ろ蹴りを叩き込む,,,だが。
「テコンドーですか」
バレーやヨガのような軽やかなフォームで,右脚を上げて回転蹴りを右脚で対応して,左脚の蹴りは左脚で対応する。
「んな⁉︎」
「左脚で俺の左脚を受けた⁉︎」
すると吹き飛ばしながら立ち上がる,二人は
宙を舞う,が。
「行くぜ!」
「はい!」
二人はキックポーズに入る。
「オラァ!」
「舐めんな!」
二人の固有技術が今始まる。
「右翼!」
「左翼!」
すると二人は同時に叫ぶ。
「大鳥!!!」
空中飛びキック突進が炸裂した!,,,だが。
「ふむ」
なんとドラゴンフラッグのようなフォームで
両脚を止める。
「なんですかその子供のサッカーが如し蹴りは,
本当の極限の脚を見せてあげますよ」
すると軽く飛び上がり。
「ふん」
かかと落としのように下に振ると,衝撃波が,
音の刃が飛び白刃を真っ二つにする。
「しゅ」
その落とした勢いのまま,14400度の回転を
して翅羽の頭を叩き潰す。
「ウブ」
「あ」
カタ,っとそのまま軽やかに地面に着地する。
それは最も非合理的かつ傲慢な戦闘スタイルだ。
左腕の強い照音には左腕で対応して勝つ,右腕の強い太田には右腕で対応して勝つ,頭が強い石頭には頭で対応して勝つ,右脚の強い翅羽には右脚で対応して勝つ,左脚の強い白刃には左脚で対応して勝つ。
こう言った相手の一番得意な土俵で戦って,
圧勝する,そんなやつだ。
「,,,」
かたかたかた,静かに足音が響く,そのまま
座に君臨し直した。
「久々の来訪者よ,悪くなかったぞ」
また彼は静かにそこに座る,静かに来訪を
楽しみに。