記憶喪失になってみた
「圭くん大好き」
そう甘えてきたのは心構霊。俺の幼馴染で犬猿の仲だった。記憶喪失のふりをしてアニメを鑑賞して記憶を失うことをした。そしたらなんと俺の幼馴染が急に優しくなったのだ。今日で丁度1週間が経ち、記憶は戻っていない設定で子供しかいない公園にいる。
「圭様遊ぼう」
「ああ。もう一度確認するけど俺の名前は圭で。君は霊ちゃんなの?」
と聞くと霊ちゃんは大きく頷いた。霊ちゃんは大きく頷いた。そしてニッコリ微笑みながら恥ずかしい過去を思い出させてくる。
「圭ちゃんはね。私と結婚するって言ってくれたんだよ。いやァッァん恥ずかしいよけいお坊ちゃん。私から言わすなんて圭にゃんのバカァッァ」
って言っているが俺よりバカな奴がいるんだなって思ってしまう。一々呼びかたを統一していなく様々な言い方で俺を呼ぶため、一瞬他人だと思うけど俺だった。
前なら
「クズケー」
「ねぇ何か話しなさいよ退屈なんだから。話くらい聞くわよ」
「バカ圭。力弱い」
って言われていたのが今ではこんなデレデレな女子高生まで育って俺は心配だよ。だってほら。記憶喪失になったと言ったらおじさまとか惚れそうでさ。怖い。記憶喪失フェチだからさ。直ぐに飽きられそう。
「にしても圭ちゃんの演技はすごいな。私感動しちゃった。名俳優圭様の登場キャァッァ。私がファン1号なんだから」
「霊ちゃんの方がモテるって。だって可愛いもん。ボク霊ちゃん好きだな」
なんて適当に言っちゃう。霊は顔を赤くなったけど夕日のせいだろう。霊は俺が好きじゃない。記憶喪失な人が好きなんだ。そう思うと悲しく感じる。いつまでも記憶喪失のフリをするのはできない。それに俺は好きな子がいるから。
「ねぇねぇお兄ちゃん、お姉ちゃんこんにちは。二人はカップルなんですか?」
小学校四年生くらいの子が聞いてきた。大体この年頃は恋愛が好きで直ぐに恋愛に結びつけようとすると映画でやっていた。
「霊ちゃんと俺は友達だよ。大切な友達だね。」
「そう圭お坊ちゃまと私は大切な人。つまりいつかは……」
また始まった。記憶喪失の子が好きだね。本当に。そして鼻血を出すな。ティッシュを持ってこい。
「圭ちゃんの服で鼻血を拭いていいかな」
「いいわけないだろう。ほらよ。ハンカチ貸してあげるから使いな」
俺が渡すと受け取り俺のハンカチは真っ赤なハンカチへと変貌していった。それを霊は
「私と圭くんの純愛だね。ハートマークがついてるし」
この霊ちゃんは俺のことが好きかと思った。だがまさかなと思いこころにしまった
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