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《 独り 》
結んだ繋がりが 知らぬ間に、
ほどけるのを怖がって、
自ら ほどいてしまう私だから、
恋であるより 友を望む。
寂しくても、
それに耐えるのは、
寄り添おうとしてくれる心の前に、
線を引く自分への罰。
心を収集して、
寂しさを 紛らわすなんて事はしない。
心を手にするのが怖いから、
傷つけ 傷つくのが 苦しいから、
手放す心。
けれど 繋がりほどけるのを怖れない、
心の収集家は、
集めた心に順位を付けて、
承認欲求を満たし 寂しさを埋める。
そんな収集家の、
コレクションには 決してならない。
だから独り。
そんな自分。
純粋にも 打算にも、
近寄る事が出来なくて。
そんな独り。