《 一期一会 》
道 行けば
殿方とご婦人 すれ違い
そのまま進めば それっきり
立ち止まり 振り向いて
言葉交わせば
縁の繋がり
殿方とご婦人の恋心
行き違えば 繋がりほどけ
再び歩き始める 別の道
殿方 それぞれ
ご婦人 それぞれ
交差して
目が合えば 繋がる縁
運に任せて
右の道
寄り道してみる
左の道
共に空を見る
共に花を見る
共に夢を見る
道 行けば
望まなくとも 違いあっても
固く結ばれる 縁もあり
殿方ご婦人 色々
生き進む場所 色々
煌めく一瞬
出会い 別れ 色々
《 夢 》
逢瀬はいつも夢の中。
いつか真にあの殿方の、
唇に触れることができる日を夢見て…
夢は夢のままで良いとも思い…
今宵も一人、褥で夢を見る。