第13章。琴音の姉貴分夏美。
今章では、主に琴音の姉貴分である夏美について書かせて頂く予定です。
此方も此方で多分長丁場になる事が予想されます。その辺もどうぞご理解と
ご了承の程宜しくお願い致します。
(一応姉貴分の職業設定はこの小説に限ってとなっております。因みに出版社名も
此処の小説での設定です。)
此処は、若葉町にある若葉団地。
此処の308号室に琴音の姉貴分である湯河夏美が両親共に住んでいる。
夏美には実の姉夏喜が居るが夏喜はシアトルに職場の友達と共に旅行に行き
今は不在。因みに今両親も仕事の為今は不在。
夏美の仕事は主に若葉大学の香港学科の学長の助手であり、物書き(小説家)でもある。
しかし助手の仕事はそんな頻繁にあるわけでもなく・・。
夏美自身趣味程度だが小説書いていた事もあり、今は一応小説の卵?として書き始めている。
といっても主に彼女が題材するのが現代系等である。
しかし、彼女もそれなりにではあるが・・成果は一応挙げている。
彼女の主な作品は香港等を舞台にした小説が多い。
彼女自身も1度助手の仕事で香港に渡った事もありそれが、初めての海外だった。
香港は小さく込みゴミとした街(国)だが。夏美自身は其れが‘気に入った’。
夏美自身も前章で述べたと思うが元々彼(湾香龍)のファンでもあり香港には1度どうしても行って見
たかった気持ちが何処かにあったからだ。
夏美「こうしてまた再び‘香港’に行けるなんて。まるで夢みたいだよ。」
ととても嬉しそうに呟いた。
すると、一本の電話が掛かってきた「はい。湯河ですが。」
すると女性の声で「あ、湯河さんですか?何時もお世話になっております。私、水連社の逢沢です。」
水連社。夏美の小説でお世話になっている出版社。
因みにこの電話の声の主は出版部の逢沢知美である。
夏美「あぁ。どうも。お世話になっております。今日はどうされました?」
逢沢「湯河さん。あのですね・・。以前書かれた「魅惑の街香港。」此れ・・湯河さんの方で
何か納得いかなかったから申し訳ないですが・・絶版してください。といわれましたよね。」
夏美「あ、あれね。実はネタがね個人的に上手く組み込まれていない気がして何故か分からないけど
‘引っかかってしまいましてね’。アレが・・どうかしました?」
すると逢沢「そ、そんな事ないです!実は、私アレからどうしても気になり・・。
もう1度拝見させて頂いたんですよ。そうしたら上層部も見てくださって‘もったいない’
と言い1度‘出版’してみてから絶版するかどうか考えよう。と言う事になりましたので
もしね・・良かったら。」
夏美其れを聞いて困りながら「う~ん。そう言って下さるのは有難いですけど、ちょっと申し訳ないで
すが‘考える時間’いただけませんか?」
其れを聞いた逢沢「分かりました。其れでは決まり次第で良いので宜しくお願い致します。」
夏美「はい。分かりました。」と続け様に「逢沢さん。」
逢沢「はい。」
夏美「大変に申し訳ないですが、3月の10日ごろから・・4月の18日まで私出かけてて居ないので
その週間は・・。」
逢沢微笑みながら「‘お仕事お休み’ですね?分かりました。場所は確か香港でしたよね?」
夏美「そうです。申し訳ありません。」
逢沢「いえいえ。何時もお世話になっておりますので、其れでは良き香港の旅を。」
夏美「有難うございます。其れでは・・。」
逢沢「はい。失礼致します。」
そう言い電話を切り、夏美タバコに火を灯し「香港(向こう)で新作のネタが浮かべばいいんだけどな
・・・。」と呟いた。
第13章。琴音の姉貴分夏美。完。
今章もお付き合い下さり有難うございます。
さて、次章は美鈴の卒業式あたりを書かせて頂く予定です。
尚、此れはあくまでも予定なのでひょっとしたら変わる可能性も
ありますのでその辺もご理解とご了承の程宜しくお願い致します。
其れでは、次章も今章同様にお楽しみ頂ければ幸いです。
オマケ。
夏美「次章もどうぞ宜しく!」