サラマンド令嬢
下ネタはいります。
あれから二人と合流して人気のないガゼボに腰掛けてランチを食べる。
何故かアリアとレベッカが意気投合してルキアスの愚痴を言い始めた。
言っとくけどアンタら昔その男に言い寄った過去あるからな!
そしてアリアから衝撃の真実も聞かされた。
「あの男、婚約した翌日にやってきてリリアの下着盗んでいったのよ!」
「旅行から帰ってきた後は、リリアの下着同じデザインの二つ作らせて一つ持ち帰って入れ替わりしてたのよ!あり得ない!」
ほんと、ドン引きだよ!
アリアとレベッカが凄く死んだ目でこっちを見た。
「あの男のどこがいいのですか?」
「レベッカ様、言っちゃダメよ、リリアも少しは苦労してるのよ…」一応アリアのフォローが入る。
「でも去年の冬、ルキアス様の指示でメイド服作りましたよー!胸元が開くオーダーメイド品です!」
カーラ、余計なこと言うな!
アンタもあの服に関わってたんかい!
なんか変態カップルみたいじゃないか?!
「あの男、アンタが昼寝してる時に太腿を舐めてたわよ」
「ちょっと止めるか起こしてよ!」
「たまたま見たんだからしょうがないでしょ?!胸揉まれるのが挨拶なアンタたちの関係に首突っ込みたくないもん!」
「破廉恥ですわっ!」
レベッカが顔を真っ赤にして目を鋭くする。
「淑女たるもの、こ、こ、婚前接触は控えるべきですのに…」
「私たちはまだ清らかな関係ですよ!」
一線は超えてない!
ジロリとアリアから睨まれ、「てっきりあの噂は本当だと思ったわぁ」と言われた。一緒に寝てるって噂。
「誓ってしてないわ、お互いにそれは守っているもの。初めては結婚した後だからきちんとそこはふまえたいから!」なんの宣言よ!
「だからメイド服着て主従遊び楽しむのもどうかと思うけど…、アンタたち本当にお似合いだわぁ」
ぶり返すな!
「私はもっと純粋な恋がしたいわぁ〜」
「ですねー」
「参考にもなりませんでしたわ」
やめてよ!
「まぁ、そんな男でもアンタ以外に狙ってる人はいるかもね。顔は良いから」
「家柄も由緒ありますしね。勉学も入学してずっと全教科満点らしいですわよ。難ありですけど」
「初めて見た時王子様かと思いました!話したら残念な人でしたけど!でも知らない子にとってはとてもカッコよく見えますよね!」
とても残念なイケメンって事ですよね。
入学式の挨拶の時の牽制も虚しく、婚活過激派には変態が王子様に見えるらしい。
「王子と言えばサラマンド候爵令嬢ってどんな人?」
アリアは素朴な疑問を呟いてリリアとレベッカが反応する。
「なんかピンクの髪の二つ結びした子だってルキアスが言ってたわよ」
「とても意地の悪い子ですわ!私あの子大嫌いなのです!妹と同い年で、妹を池に突き落としたり、影で詰ってますの!素行の悪さが滲み出ておりますのよ!」
珍しくレベッカが憤慨している。
ピンクの…と呟くと
声を張り上げて「あぁっ、あの時の!」と、ポンと手を叩いた。
「私も去年のお茶会でドレス汚されたわ!」
あの子だったのね…と独り言の様に言いながら右小指を撫でていた。
助けてくれたのがライアンだったのか。
そして制服を貸してくれた、と。
ラブコメ枠め!
先程の変態の話とは大違いだ、けしからん!
昼休みを終えると、レベッカとは既に友達になっていた。




