自由時間
何年ぶりかの再会の様に涙を流しながら抱きついてきたルキアスはリリアの首筋にキスを落とす。
「リア、ようやく会えたね」
「さっき会ったでしょ?!」
「6時間ぶりにだよ?!何が楽しくて学園に1年も我慢して通ったと思ってるの?!夜一緒に過ごすためだよ!」
「過ごさねーよ、帰れよ!」
「いやだよ、朝はきちんと殿下迎えにいくから…リア、だめ?」
これは流石にダメだ、いくら頼み込んでも無理なものは無理だ!
不貞腐れたルキアスはリリアの胸を揉んだ。
「寮に帰ると王兵が守ってるんだよ!」と言ってた。今はフリータイムらしい。
「じゃあ、深夜に帰るね」
「じゃあじゃねーよ!」
話し合いを行い、妥協した結果。
21時に帰宅することを条件に遊びに来るらしい。
お土産をきちんと持ってきてくれて、カフェでテイクアウトしたドーナッツと売店で買ったジュースを分けてくれた。
「はい、リアは葡萄ジュース」
「ありがとう」
「リアは葡萄が好きだよね」
普通にしていれば美少年、普通の会話をしていれば美少年。普通の…
「葡萄って僕の瞳の色に似てるよね?リアは僕を食べたいの?ありがとう!僕も早くリアが欲しいよ!でも初めては結婚してからって決めてるから…それ以外だったら大丈夫だよね?」
思わずぶっ叩いた。
「恋人期間を楽しもうね!制服で色々するの興奮するよね!」
ちょっとまた手が滑った。
「今度ムチ贈るね」
「要らんわっ!」
聖火祭の時の甘い雰囲気どこいった?!
「そうそう、リアはSクラスだよね。もちろん僕もだけどさ。Sって人数一番少ないんだ。大体25人くらいだったろ?試験の学力が優れていたクラスなんだよ」
思い出す様に真面目な話をしだした。
「Mクラスは貴族の上流が多くて30人。Lクラスは大体80人いるからLクラスは2クラスあるんだよ。L1、L2って。Sクラスの貴族でさえあんな品位だから他のクラスの素行はもっと悪いと考えててね。なるべくそばに居たいけど…」
「もしかして昼間のあの茶番は…」
ワザと?
「僕はリアの前ではいつでも素直で居たいんだ」
ダメだった。
ちなみに親衛隊の人達はLクラスの人達らしい。
「武闘会の時にだけしか関わらないからスルーしてる」との事。それもちょっと…
「あっ、あと、リベタ嬢ってキアの幼馴染って殿下が言ってたよ?」
「…え?リベタ公爵家の?」
首を傾げる。まさかこいつ…
「もしかして覚えてない?」
「リアに会うまで、アミリアと親族と王妃様しか女性を認識しなかったからさ。そうだったんだ」
他の異性がへのへのもへじに見える現象!存在した説!
「僕には君しか要らないから。リアしか見ないんだよ」
「キア…」
少し甘い時間が訪れた。




