「私が育てました」
「アリア・エイデンと言います。よろしくお願いします。わからないことがたくさんありますが頑張っていきたいと思います」
って何気にアリアは言ったけど、この子新年生の学年首位だった。
アリアを見た男子の目がキラキラしているし、女子に至っては敵意剥き出しの子が何人かいる。
さっきまでアレクめっちゃアリアと話してたもんね、気に入らないんだろうね!中身は店舗運営の基礎とかについてだけど!会社の取引かよ!
でもアリア、ライアンが好きなんだよなぁ…
カーラとシロンの他に3人ほど特待生が居て軽く流される。
まだ貴族の中では平民の扱いは低いみたいでどこかなじる様に見ている一部の人もいた。
「レベッカ・リベタと申します。3年間よろしくお願い致します」
見事なお辞儀をしたレベッカの自己紹介の時に小さな声で「レベッカ様は殿下の有力な王子妃候補だったのに…」とヒソヒソ話が聞こえた。
昔馴染みで同い年で公爵家。アレクとも親しい、自然と上がるわな。でも、昔ルキアスに絡んできたよね…
ふと、レベッカの視線が重なる。
感情のない彼女の瞳が、リリアを見据えていた。
王子はみんな仲良くして下さい!よろしくお願いします!って話してた。
どことなくムートやルキアスのパパ上を思い出させる癒し系だな、と思いながら。
自分の順番になって前に向かっている時に、歩いていく際、男子の視線が胸に行っていた。
わかる。自分でも視線感じる、でっかいもんな、歩くたびに揺れるもんな、特注なんだぜこの制服。
胸がでかいとお腹周りも出てくると聞いたことあるけどそんなことなかった。リリアの悪役美人補正が凄く入ってる、めっちゃくびれて胸デカくて尻も突き出ている。最高学年のお姉様方より育ちがいい。
脳内で「私達が育てました」と生産者ばりのピースサインをするルキアスとメリィとミナリーがいた。
ほぼルキアスだけど。背後にめっちゃいい笑顔のジョンも見えた。
猫背にならない様に専用の下着を開発してもらい、胸を小さく見せるブラを提案したらルキアスから即却下された。アリアからも却下された。逆に大きく見せるブラを開発しているらしい。
なぜブラがあるかと言うと、乙女ゲームの世界だから。コルセットもあるけどね、ブラもあるんだよ!家電製品はないけれど水道は設備されてるんだよ、ご都合主義世界だね!
ともあれ男子の視線がアレだ、前世の町中歩いてて外人のねーちゃん見つけてボインボインしてたら「うわっ、でっけぇ!」みたいな視線で胸か尻かに行っている。
女子の方は殺気立っている人と、胸に手を当ててショボーンってしている子とかいた。
「リリア・エイデンと申します。至らない点が多く、短い三年間ですが勉学に励みたいと思っております。よろしくお願い致します」
噛まずに言えた!
脳内ガッツポーズを決め、お辞儀をする。屈んだ時に谷間が見えるかも!と思った前列の男子の何人かが前屈みになっていた。
思春期かっ!
ともあれ、自己紹介が終わった。




