S.M...
どうやらオリエンテーションはトーナメント式ではなかったらしくて、新入生に「こんなふうに戦います〜」的なニュアンスのことを言いたかったらしい。
戦う男の人ってカッコいい!で何割かフィルター掛かるっぽくて、一部の男子生徒は黄色い声援が聞こえてた。
で、クラスに案内されて。
私とアリアはミリアム家庭教師の指導のおかげで見事にSクラスを勝ち取った!
スーパーって意味だよね!やったね!って思ってた。
ゲーム運営適当すぎるだろ!
クラスは3クラスあって。
S.M.Lだった。
サイズ表記かよ!
でも、Sクラスは特進クラスで、試験の時に高い成績を残した人達のエリートだったし!
嬉しくなってアリアと手を繋いで教室に向かおうとしたら手を叩かれたけどいいもん!
と言うことでSクラスに着いた。よくテレビで見てた大学の講堂みたいな作りの教室でアリアと廊下側の窓の席に腰掛ける。
「アリアさん!」
ソバカスの女の子がアリアを呼んで手を振りながらかよけってきた。女の子を追う様に男の子も。
男の子の方は、キャラ作って遊ぶゲームの初期設定に出てきそうな作り、普通の顔の子だ。
「カーラ!シロン!」
アリアも手を振りながら二人に微笑んでいた。
「カーラは染織人の娘さんで、シロンは考古学者の息子さんなの。特待生でね、ラビリアル商会に親御さんが働いているから友達になったの」
「カーラです!夢は侍女です!ナナ奥様、ミミお嬢様やアリアさんの様に立派な侍女になる事を目標にしています、よろしくお願いします!」
ウチの子は侍女じゃないんやでぇ!!そしてナナも趣味なんやでぇ!
「シロンです。父はナルシス会長の補佐を。母は商店の売り子を行なっております。よろしくお願いします」
「二人とも優秀でね!カーラは時々デザインを選んでいる時に案を出してくれるのよ。ボタンとかファスナーとか作る時の細かい装飾なんかもカーラの両親の工房で行っているの」
口調がさながら経営者の様な妹は流暢に話す。
シロンの親は考古学者でナルシスの補佐ということは必然的にミリアムとも会話したことあるんだろう。
ミリアムも私たちを見つけて王子殿下引き連れて現れた。
女子の様に両手でハイタッチしてキャッキャっうふふ的なノリでなんか語り合ってた。
王子放置すんな、仕事しろ側近!
王子殿下は借りてきた猫の様に大人かったが、アリアと目があい微笑んだ。
「君はお茶会で会ったことあるよね?あの後大丈夫だった?」
王子、アレクは。
見事に出会いイベントを繰り出した!




