オリエンテーション
入学式が終わりオリエンテーションの会場移動になった。大きな競技場作ってるって。アミリア時代はまだ普通の学校だったはずなのにな…
王子様は特等席に居て真ん中のボックス席に陣取ってる。でも縮こまって姿勢良く座ってる。ミリアムは側近らしく後ろに椅子用意して座って、出口に大人の兵が見える。
新入生は前側の座席でドキドキしながら待っていた。
前世でいう野球会場みたいに楕円形のホールの周りに座席。制服を着た売り子が飲み物やらお菓子やら売っていた。制服は売り子の制服じゃないよ、学園の指定制服で。学園公式バイトかいっ!
アリアがリンゴジュース奢ってくれた。私もチェロスを味違いで買って二人で半分に折って分けあった。
男子は体操服、というより練習服?を着て戦っていた。ガチ刃物で。槍、剣、斧、棍棒、ハンマー、なんでもござれ。
昔普通の顔でもイケメンしかいねーよ!的な発言したけど前後撤回.
アフロ、リーゼント、モヒカン。世紀末一派が反対側の座席にいた。上の方にいるから多分在校生。目つきがイケメンとかではなく、世紀末だった。
何人か先輩達が戦って中盤。
ライアンが出て来た。やっぱりナルシスとナナの息子だからイケメンなんだよ。まだ話した事ないけど!
ふと、ライアンの視線がこちらを向いた。すぐ相手に視線が戻ったけど。咄嗟にアリアの方を見る。
恋する乙女の顔だった。
「えっ?!」
「な、なにっ?」
一瞬で戻りアリアは慌ててた。
「アリアの好きな人ってもしかして…ライアン様?」
戻った顔がやかんのように赤くなる。
水色、グレー…ナルシスの色かと思ったけど。息子かっ!
二人の間に何があったかわからないけれど。
アリアは小さく頷いていた。
夏のお茶会の時の制服はライアンのだったんだ…洗濯して返したいとか…めっちゃ青春してるな!!
「私は二人のこと応援してるからね!」
ミリアムより外堀建築士だった。義理の御家族に彼以上に家族扱いされてた!
さすがヒロイン!
そうこうしている間にライアンは勝利を収めていた。
多分カップラーメン待つ時間より前に決着がついた。
アリアが小さく手を振り、ライアンが微かに頷いた気がした。
真っ当な青春がとても眩しくなった。




