ルキアスの挨拶
「皆様こんにちは。学園生徒代表、ルキアス・クレインと申します。此度はご入学、誠におめでとうございます。特待生の皆様、編入生の皆様、僅かな枠の中で類い稀なる努力をし、本校を選んで下さり感謝しております。 さて、学生の本分は未来へ繋がる投資、だと私は考えております。学問に励むもよし、未来のパートナーを探すも良し。己の道を切り開いてください」
めっちゃ真面目ダァ!!
口をぽかんと開けてたら視線があった。
ルキアスは再度口を開き始める。
「未来のパートナーを決める方々へ私事ではございますが注意がございます」
嫌な予感がする。
いつものように嫌な予感がする。
「付き合い始め、いざ婚約。となれば私達だけでは出来ません。両家の当主のサインが必要になります。婚約契約書と言う書類にサインが終わりましたら王城の担当所にて許可が降りなければ婚約が結ばれません。早くても許可は二週間ほど待たなければ発行できません。交際を行うまで良いですが、軽はずみな気持ちで婚約し、もし白紙に戻ればまた手間がかかります。大事な自分の時間を失うのです。自分自身にあったパートナーを是非見つけて下さい。そして、1人の人を大切にしてください。婚約した恋人達を祝福し、横恋慕など卑しい気持ちを捨てて下さい。恋人達にとってはそれはとても迷惑ですので。そして、それも自分の明るい未来を遠ざけることになります。 以上です」
ルキアスがお辞儀すると新入生の令嬢の甘い悲鳴がまたしたが「あの方はダメよ!」と止める声もした。優しい人もいるもんだ。
婚約契約書、久々に名前聞いたな。発行されたの翌日だったけども。
話だけ聞いてたらトテモイイハナシカナー?
拍手喝采である。
「アレのどこが良いのかしら?」とかアリア横で言ってるけどオマエ数年前の自分振り返ってみ?
私は拍手できなかった。




