入学当日
入学式当日。
馬車の中に必要なものを敷き詰めて2人はキリィとマーリに挨拶をする。
曾祖父の葬儀以降、挨拶をするようになったマーリとアリアは側から見たら会話がないように見えるが、二人の間は確かに進展していた。
アリアの顔も日に日に元気になっていき、学園準備もミミや他の使用人を交えて家族みんなでするようになった。
制服があり、少しの改良が可能ということでアリアはそりゃあもう、張り切った。リリアはめんどくさかったのでそのままだが、胸が育っていたのでオーダーメイド注文した。
アリアから「その牛女がぁぁ!」と胸を掴まれ、「黙れ貧乳!」と真っ向から言い合うようになるくらい双子の仲も良くなった。
と言うか制服もラビリアル商会なのね!どんだけ取り扱い幅広いんだよ!
アリアはほぼデザイナーみたいな立ち位置でドレス作ってるし、ブランド化したらしい。
デザインを作る分だけお金が降って来て、多分使用人のお給料よりアリアの臨時収入の方が高いんじゃないかな?ってほど。
今まで使用人の人にワガママ言ってたからと言って2人でプレゼントを時々配っている。
ホント、迷惑かけたからね!
「ミミ、お願いしますね」
もうちゃっかり、我が家の使用人として住み着いているミミさんにマーリはお願いしている。
ミミさんもリリアとアリアの侍女として一緒に学園に連れて行く。
ミリアムから毎日学園に連れて来いって言う名のラブレターが届いたことも理由だが。
登城しない日は相も変わらずエイデン家に来ると思いきや、ラビリアル商会館に行って義父攻略に臨むバイタリティさよ…
さすが宰相の息子、外堀から埋めよう計画か。
ともあれ、学園に到着して寮に入る。
寮は学年ごとにあり3年間一緒。
1人一部屋ある。
まぁ、乙女ゲーム。
コスモス、スズラン、アザレア だったかな。
アミリアの時はスズランだった。男性寮はまた名称が違うけど。今回はゲームでも同じ。
コスモスだ。
リリアもアリアも一部屋ずつもらって間にミミの部屋をもらった。侍女にも優しい作り。
双子はもう料理も家事も一通りできるようになっているが。
作りはアミリア時代と違い改装したのか、ホテルのワンルームみたいになってる。
簡易バスタブにシャワー、トイレ別。簡易キッチン、リビングにベットルーム。まぁ、殆どの貴族は料理もしないだろう、風呂も1人で入れないだろう。さすがゲーム設定。きっとモデルになったホテルの部屋が有ったんだろうなぁ。
そしてゲームでは授業とかミニゲーム的なリズム系やパズル系だったけど、実際ある。いや、あるのはあるが。
アミリア時代と大幅に変わってて、学術の方は男女一緒に受けるが、男子は武術、女子は淑女マナー、共同でダンスと選択科目がある。
淑女マナー…うぅ、頭が痛くなる。
で、基本、学園は貴族の婚活場所と言われるほどガツガツ己のアピールするかの如くイベント盛りだくさん。実際ゲームでも毎月行事があった。
「リリア〜、行くよ〜」
「はいよー」
アリアに呼ばれてミミさんに送り出されて一緒に講堂に向かう。
入学式の始まりである。




