入学前
曾祖父の葬式は簡潔に行われた。
だれも涙を流さず、本人の希望という事で王都より離れた地に埋葬された。
邸に帰ると、マーリが今まで見たことのない声を出し、狂ったように笑った。壊れた人形の様に。その光景をルキアスと一緒に見ていたリリアは、怖いとは感じなかった。アリアはミミと一緒に先に部屋に上がっていた。
あっ、これ、暗殺されたな。
と、賢いリリアちゃんは気付いたけど言わない。めっちゃルキアスが笑顔だもん。
「遅くなってごめんね」
「な、なにがかなぁ〜」
わかる、わかるけど、知りたくない時ってあるんだ!
「聖火祭のプレゼント兼入学祝いだよ」
ほらな!
だって、ヤンデレだもん!クソジジイめっちゃ反対してたもんね!
「予定より早く邪魔が入りそうだったからさ。先代の死因は心筋梗塞だったって執事さんが言ってたよね。別邸の使用人の人達、ここに戻って来れてよかったね。別邸は家具を売って売りに出すってエイデン卿が言ってたよ!」
もはやお前始末しましたって最初の言葉、それだから!
ナナの出て行った後の話を聞いたらあのクソジジイまぢ地獄へ行けと思ったけどまぢで逝っちまったよ!やりやがった!
ちょっと疑う目したら肩をくすめながら。
「僕はしてないよ?」
と首を傾げてあざといポーズした。
オメー、そのあざといポーズ可愛いと思われる寿命は後一年ぐらいしかないんだからな!
美少年から美形に変わるんだからな!
「ジョンからの結婚祝いなんだよ〜。あと4年後かな?幸せになろうね、リア」
ジョンはルキアス、あんたじゃぁぁん!
そして、入学まであっという間に近づいて来た。
ゲーム開始は入学式から。
ゲーム通りになってないけど、イベントがこれからあるかもしれない。
気を引き締めていこう!




