リリアとライアン
「リリアってば真面目にやってるの?」
悪役令嬢ばりにいびってくるのはヒロイン。
おかしいなぁ、立場逆転したのかな?
「違うでしょ?全く何やってるのよ!鈍臭いわねぇ」
間違いねぇ、コレはあれだ、悪役令嬢はアリアだったんだ!
な、わけではなく。
一緒に編み物をしているのです。
ヒロインぱねぇ!才能開花しすぎだろ!ゲームのリリアが拗れるのわかる気がするぞい!
「私はお手本で編んでるだけよ!リリアも早く覚えてよね!」
ツンデレか!!
色はグレー。ナルシスの色?
「叶わない恋ってやめた方がいいわよ!泥沼になるし、誰も幸せにならないわよ!」
「…知ってるわよ」
「それに、渡すつもりもないわよ…」
何処かアリアが遠い目をした。
「アリア…奥さんいる人はちょっと…フォロー出来ないから、ね?」
「あ?」
マヂギレやめてよ!
「リアに会いたい、リアをクンカクンカしたい、胸揉みたい、足らない、何で僕らは城にいるの?おかしいでしょ?おかしいよね?ライアン!」
久々に会った乳兄弟の発言がとても気持ち悪い。
「私は城に住んでおりますゆえ。ルキは王子に会わなくていいのですか?」
「うわぁ、私とか…うわぁ。俺って言うくせに無理して背伸びしてる感がウザい」
「昔馴染みというのは不便ですね。早く行ってこい、ルキアス」
宿舎の自室で休んでいると突然訪問の乳兄弟。
血は繋がってないはずなのに父のテンションを思い出し眉間に皺がよる。
乳兄弟自体は好きな方だが。時々おかしいテンションの高さが少し引く。
机の引き出しを開けて、渡されたメモと小さな箱。
父の言葉。
知りたい事、と言うのは夢見の悪い内容のことだろうか?
小さな箱は蜂蜜色のラッピングが施されていた。




