やっぱり変わらない
二度あることは三度ある。
今回もお茶会で王子様に会えなかった。
「あの、王子殿下に挨拶は…」
「ああ、殿下はあそこにいるよ。囲まれてるからもう良いんじゃないかな」
黄色いふわふわした天使の髪が鮮やかなドレスに囲まれて動けなくなっていた。ミリアムの時の比じゃない。
まぁ、ゲームのキャラデザに近くなった容姿なんだろうな、と。
ルキアス、王子の扱い雑だなぁ!!
そしてちゃっかり騎士見習いの子達と仲良くなってる令嬢もいた。
王国騎士は顔良しエリート集団だもんね!早いうちから唾付けときたいんだろうね!王子様達を選ぶより現実的で賢い子達だった。
「キアってさ、今日参加した意味あったの?」
「うん。リアを見せて嫌がらせしそうな令嬢をリスト化出来るし、ほら、たとえばあの令嬢」
指差した先の令嬢がどうしたのだろうか?
「あの宝石は凄く高いんだ。彼女の家にアレが用意できると思えない。国に収める国税を誤魔化してるのかな、とか色々考えてたら楽しいよね。彼女達の見た目で色々わかる」
「名前わかってるんですね、彼女達の」
「あえて呼ぶ必要はないだろ?リア以外の名前を呼びたくないから」
ちくしょう!このイケメンが!
「それに学園に入っても僕はリアのものだからってアピールもかねて、ね」
頬にキスをした後耳元で
「だから、新学期が始まる時までにストッキング履いてね、太ももか、お腹周りを撫でて欲しいんだ」
変わらず、変態だった。
イケメン発言と変態発言の不意打ちコラボはなんとも言えない顔になる。
リリア達を見た周りの令嬢達は内情を知らないので羨ましそうに見ていたのであった。
帰りの馬車の停留場までエスコートされ、ルキアスと別れた。
アリアは先に乗っていたようだ。
邸へと馬車が進み出した。
アリアは賢い子派だった。見事に騎士団の制服をちゃっかりお持ち帰りしていた。
流石歩く恋愛ホイホイ、ドレスに少しシミがついており目元が少し赤くなっている。
涙が乾いたのか少し化粧を剥げ、制服を抱きしめながら、顔を合わせようとしない。
リリアも何も言わずハンカチを差し出した。
「ありがとう。お姉様」
お礼をした?!
恋が彼女を変えたのだろうか、先ほどからアリアが落ち着いている。
ぶりっ子口調を一切口にしていない。
ゲームでは、アリアは攻略対象がいた。
学園が舞台だったので、学園に入ると強制力が働いて攻略対象達に気持ちが傾くかもしない。逆も然り。
ナルシス、流石に妻子持ちには手を出せないし交流機会はないだろう。
ルキアスも中身ジョンの記憶があるからな、アイツ変態だからな。ないな。おっぱい大好きな変態だったからな、ジョン。…なんか記憶の中で美化してたのかな。なんでアミリアと私はジョンの事好きだったんだろうな、うん。
ミリアム。今のところ強いお姉様は好きですか?ルートを突っ走ってるな、ミミさん癒し系のなんか、隠れた小料理屋の若女将みたいな雰囲気醸し出してるホワホワさんだもんな。
残る三人は王子とマークと隠れキャラのイケオジだ。
こればっかりは学園入るまでわからないよなぁ…




