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出世頭

周りを見れば1対1で並んで歩いている男女はルキアスとリリアだけだった。


「普通婚約は学園に通う12歳から始める人が多いからね」

と、ブドウジュースに口を付けてルキアスが言う。

前世でもミナリーはクレイン候爵と婚約したのは12歳と言っていたなぁと遠い記憶を辿り、辿っていくと。

やっぱり自分達の婚約が異常だったんだなぁってしみじみ感じた。

そこまで表立ってリリアが出てないのも災いしてかルキアスに親と組んで言いよる輩は一定多数いるらしい。

「存在がバレる方がリリアの危険になると思ってね。ただでさえあの狸が」

とうとうクソジジイは狸にまで進化を遂げた様だ、動物になってる。



「そういえば側近候補ってマーク様はいらっしゃいませんの?」

ゲームではいたよね、確か。

「マークは側近じゃないよ?学園に通う際の身近な人物だったら僕が一番強いし。アイツは勝ったことないよ?」

まぢでか!

「なんでリアはマークを気にするの?昔っからそうだよね。好きになった?とかじゃないんだろうけど理由もなく話をされたら嫌だよ」

ミリアムの時と態度が違うのは何故だろう。

ミリアムの話題の時はまだ普通だったはず。

「お父様が騎士団長だから、かなぁっと」

「あぁ。それなら別に問題ないよ。だからライアンが王都に来たんだから」

何故にライアン?

「学園での王子の護衛はライアンと僕が担当するんだよ」


ライアン出世頭かぁい!


「ゆくゆくは公爵補佐についてもらう予定だけどね。しばらくは王族に借りを作って…」

ルキアスの口を咄嗟に押さえてしまった。

ここは王族のお膝元!変なことを話すなよぅ!




この時すっかり二人の世界に入っていたらしい。



別の場所で、いわゆる

イベント

が発生していた。

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