第3回○○会
前世の夏は花火大会とか、お祭りとか、海で海水浴とか夏休み最後の日に宿題終わらずに泣きつくとか。たくさんあった。彼氏がいたら最高だった。
実際はバイト三昧、勉強は友達に泣きつき、ファミレスに居座り結局勉強しないまま駄弁って一日終わるパターンで。かろうじて花火大会やお祭りに参加して、屋台を食い倒れしていた記憶しかない。それでバイト代消えて本末転倒だった。
今回は夏季休暇と言っても乙女ゲーム!そりゃ花火大会はないにしても、七夕をモチーフにした恋愛イベント御用達のお祭りや、図書館での勉強イベントなんかがあった気がする。しかも彼氏ではなく将来を約束された婚約者(顔の良い変態)がいるではないか!
まだ学生じゃないから図書館に行く必要はないけれど。本人も課題既に終わらせたって言ってたし!はえーよ!
そもそもが、学生ではなくまだニートだから毎日がエブリデイ!夏季休暇だからって関係ないぜ!だけども!
夏を味わいたい。過去はどうやって過ごしたのかって言われたらなんとも言えないけど。
そんなこんなしてたらまたやって来た例のアレ。
第3回王子主催のお茶会!
3回目となると流石に流れ作業よね。
ドレス選んで、城行って、お庭で王族の方々に挨拶して、ランチして帰ってくるパターンよね。
毎回何か起きるけどね!
今回は王子様や側近の婚約者探しという事で参加者は全員王子前後3歳の伯爵家以上の令嬢らしい。
側近はゲームではマークとミリアムとルキアスだったよなぁ。今回もそうかな?
なんか、ドレス一式送られて来たからコレで来いって意味なんだろうな。うん。
当日。
ミミさんに任せて化粧を少しと髪を整えてもらった。
昼のお茶会がメインなので派手すぎず遊び心を入れてもらった。
貰ったドレスはクリーム色で下側にいくに連れて紫のグラデーションがかかっている。スカート部分にところどころくすんだ赤色の小ぶりな花柄の刺繍が施され、肩は出ているのに首元にかけてレースで隠されて胸元にはビジューが散りばめられている。マーメイドタイプであまりヒラヒラしていない。これが派手な色味だったら義母のハリウッド女優率が上がるだろう。アメジストの揺れるイヤリングと翡翠とアメジストを組み合わせたネックレスが落ち着いた印象を与える。
今回アリアは可愛さを全面に出した淡い桜色のドレス。お腹から下のスカート部分にオーガンジー素材を使い金色の刺繍を施している。腰部分に大きなリボンを添えて。
執事にまだ頼み馬車に乗り込んだ。
「ねぇ、リリアお姉様」
珍しくアリアが話しかけて来た、本当に珍しく。
「どうしたの?アリア」
「…なんでもない」
すごく不気味だ。
走行している間に王城に着き、使用人の方によってガーデン会場に案内されたのであった。
今回は流石にルキアスの迎えはなかったな、と。




