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街中イベント

今日も颯爽とワンピースを奪い、街に繰り出していたアリアが焦茶色の髪の少年と黒髪の少年に挟まれてた。

「アリアちゃんは僕の事が好きって言ってたんだい!」

「違うね!俺の事だ!」


ヒロイン、言葉の安売りはヤメロォ!


「ぐすっ、アリアみんなのことが大事だもん。みんな好きじゃいけないの?」

それはゲームのハーレムでしか通じない。常識的に考えて一人ひとり婚約者出来るって!貴族は婚約者や恋人と結婚するんやでぇ!!

一夫多妻制は王族だけやで!!


そんな思春期少年少女劇を見ながらレモンティーを飲み干してお会計をする。

ミミさんと一緒にアリアの元にやってきて、お説教という名の会話を始める。


「アリア、あなたは街中で何をやってるの?通行人の迷惑よ」

「ふぇえん、お姉様ぁ。ひどいわ!」

ひどいわ!種族は小文字か語尾を特徴的にしないといけないのかな?


「事実よ。そちらの男性方も隅で話して下さいませんか?」

遠回しに邪魔!と訴えかける。焦茶色の髪の少年はバツが悪そうに去っていった。黒髪の少年の方は睨みつけ、アリアを庇う仕草をする。


「アリア、俺が守るから」

「イヤンっ!!」

はい、恋愛イベント発生ですね、わかります。

ここだけ見ると私が悪者ですな!!





しかし。



「イヤン兄さん!」

なんか、可愛いジャニーズ系の男の子が走ってきた。


「学園抜け出してきたんだよね?邸に知らせが届いたよ!」

お前、サボりか!


アリアの前でバレたのが悔しかったのかイヤンと呼ばれた少年は「うるさい!」と罵声を浴びせ、アリアと去っていった。



「すみません、巻き込んでしまって…」

肩で息をしながら少年はバツが悪そうに下を向く。

「あなたのせいじゃございません。こちらも愚妹がお兄様を巻き込んでしまって申し訳ございません…」

元々の発端はアリアだよ、あのアバズレ!

最近城に出入りしてないなぁと思ったら城下デートかい!


「僕の名前はミリアム・レガンと申します」

攻略対象かぁい!!


「リリア・エイデンと申します。宰相閣下の御嫡男ですよね?イヤン様は…」

「はとこです。学園に通うために数年前に邸で預かっていたのです」

「ご説明感謝いたします」


その時。



「おい、お前らのせいでアリアにフラれたんだ!!」

木棒もったイヤンが戻ってきた。


ゲームの中では武術に優れていたのは王子様、マークだった。隣で怯えているミリアムは非戦闘員。ちなみにリリアも鍛えてない。

狙いを定めたかのようにイヤンは不敵に笑い、ミリアムを見据える。


「お前が1番弱そうだからなぁ」

おい、ミリアムが女子より弱い認定しやがったぞ、一応男だぞ!


そう思うのに二人して足がすくんで動けない。

さながら生まれたての子鹿みたいだ。

周りもあいにく人通りが少なく、助けを呼べるほど声を出せそうにない。



と思ったら、ミミさんやっちまった。


めっちゃイヤンに回し蹴り食らわせて馬乗りになって胸ぐら殴ってる。



苦しそうにイヤンは息をしながら「俺は伯爵家だぞ!女がぁ!」と叫んで鼻に一発。


「私の主人はクレイン公爵家ですが?」

鼻で笑う。


いや。鼻って言葉使いすぎてるけどさ、実際そうなんだって。

しかも語尾の癒し用語がない!


「クレインって…あの男の?!」


「あぁ、同じ学年でしたか?ルキアス様と」

ルキアスって言葉聞いただけでイヤンは青ざめてズボンが湿り始めた。


おい、ルキアス、こいつに何をした。

一応モブイケメンなんだけどなぁ、イヤンも…


「因みにこちらにおられるリリア様はルキアス様の婚約者ですよ?」

一気に顔が白くなる。

なんかかわいそうになってきた。


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