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アリアと秘密

朝。アリアが出発し、少し時間が経ち候爵家の馬車が付いた。

ミナリーはエイデン家アレルギーを発症しているので今回は城で合流との予定だった。

ムートがドアを開け、ミミさんと一緒に馬車に乗り込む。


「母上、今日予定ができたのでこれなくなりました」申し訳なさそうにムートは話した。

「しょうがないですよ。ミナリー様はお忙しい人ですし、ね!」

「ですです〜」


和気藹々とした雰囲気の中、城へついた。








向かった先は中庭だった。




「ムート君は知ってたの?」

「まぁ…はい」

苦笑いをし、視線を一点に向ける。

「ルキ兄様の目的はあれです」

リリアも同じく視線の先に見、固まった。









ヒロインがヒロインしてる!



アリアが同世代から少し上の世代の男を侍らせ逆ハーレムを堪能していた。

あれこそ、まさにアバズレルート!の幼少期再現。



「妹さんがルキ兄様にしつこかったので城に遊びに来る子息を使って婚約者を作ろうとしたみたいで…どういう事か、どういう事なんでしょうね?」


ひとりの少女に6人の男がいる。

「…毎日違うらしいです、相手の方々」

うぉい!アバズレぇぇぇ!


「なんか勉強も時々教えてもらっているらしくて最近は知識をつけているらしいです。対人マナーとか特に」

男の人の名前を覚えるの早いらしいですよ〜って。ミミさん!知ってたんかい!


男とイチャイチャする妹をしばらく観察して次に訓練所に向かった。





「ルキ兄様は剣術の勉強をはじめたんですよ。筋がいいみたいで。あと、座学と公爵領の運営について勉強も兼ねて城で殿下の家庭教師に習っているらしいです」

「そ、そうだったんですか…」

勉強…領地の件…後継としてきちんと学ぼうとしていたのか…

なんだか胸のわだかまりが消えてホッとしている。


3人で歩いていると訓練所に到着した。


騎士の格好をした人達と軍服を着ている人たちがいる中でチラホラ子供が見える。

「城に務める王国騎士と街や領土を守る近衛隊ですね〜。王国騎士は貴族が多いんですよ〜。後は見習いの子供達です。ルキ様はぁ〜あっ、あそこにいますね」

ミミさんが指差した先に久々に見る銀髪の姿があった。

背が伸びたのか、訓練をして体の骨格が変わったのか、少し男らしくなっている。それでも子供だが。木刀を持って40代の騎士と話している。

「ルーズーフ子爵ですね、近衛隊団長の」

ムートは言うと子爵の方を指差す。

緑の混じった茶色に、エメラルド色の瞳。



確か、騎士家系って言ってたな…


三男だったから、長男や次男がここにいてもおかしくはない。年齢的にも彼の兄弟の可能性が高い。


また思い出してしまう。



「ーーー姿が見れたから大丈夫。もう帰りましょう」


思わず口に出してしまった。







帰宅し、湯浴みを行う。

軽快なノックと共に現れたのはアリアだった。

「お姉様、ルキアス様からお手紙よ!」


ルキ様呼びは辞めたのか、と思ったが昼のあの光景を思い出して、ルキアスだけが男じゃないもんな、と遠い目になった。


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