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アリアとルキアス

お茶会を境にルキアスは度々アリアを連れて王城に行くようになった。

エイデン家に遊びに来ることはなくなり、ほぼアリアの送り迎え。アリアに話を聞いてもはぐらかされミミさんに聞いても苦笑いされて言葉を濁されてた。

クレイン公爵家にメリィから食事会の誘いを受けてもルキアス不在のまま。

今まで殆ど一緒だったのが完璧になくなった。



気がつくと趣味のスイーツ作りが料理人も裸足で逃げ出すレベルにまで到達していた。茶の淹れ方も侍女レベルにまで到達し、メリィとミナリーとお茶会をする際は、リリア本人がデザートを用意し、お茶を淹れては感動された。



居なくなると改めて実感が湧くのだ。

悲しい、と。


ジョンが亡くなったという時湧きあがった後悔がまた蘇る。


アリアと一緒に行動して。きっと、私の陰口いってるのかな?可愛げないものね…


帰りの馬車で言われた言葉を信じられないわけじゃないけれど。やっぱり何も知らされないのは辛い。

1年、って言ってたよね…



あっという間に8ヶ月過ぎたがまだ4ヶ月も残っている。

誕生日は毎年メッセージカードに花束を添えてくれる。

ぬいぐるみの年もあれば、オルゴールの年もあった。

我儘かもしれないが、誕生日はきちんとお祝いされたいんだけどな。


読んでいたハーブ図鑑を閉じ、目を閉じた。










約束の一年まであと2ヶ月の今日。

アリアが初めて「ルキ様から誕生日プレゼント貰ったの〜!」と言いながら部屋にやって来た。

「お姉様にはこちらを預かって来たわよ!」

と、花束とメッセージカードと小さな小物ケース。

あっ、本人がくれないんだ…と胸が痛んだ。


やっぱりルキアスの事も好きになりかけている。


なんだか、とても自分が惨めに感じた。









約束の一年の。2日前。


「リリアさん、明日一緒に登城しませんか?」

ミナリーと話していたリリアに一声。ムートが話しかけて来た。連れて来ていたミミも

「そうですよ〜!約束した日の一日フライングしてもバレませんって〜!」と呑気なことを言っている。

「逆にリリィが会いに行かなかったのが不思議よ〜。我慢強いのねぇ」

ミナリーも微笑みながら「約束っていうのは破るものなのよ!」と。


そういうことで、明日の予定は決まったらしい。

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