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王子様は天使



今回はきちんと王子様と王妃様にまともに挨拶ができた!


「王妃様、アレク王子殿下、この度は素敵なお茶会にお招き頂き誠に有難う御座います。婚約者のリリアと共にこの日を楽しみにしておりました」

「リリア・エイデンと申します。ルキアス・クレイン共々宜しくお願い致します。2年前のお茶会では大変お世話になりました。ルキアスと一緒に国に尽くしていきます」

仲良くお辞儀する。


「あらあら。二人とももう少し砕けても大丈夫よ。まだ子供なんだから。でもとても良い挨拶ね。ルキアスとリリアちゃんはとってもお似合いね」

「「ありがとうございます」」

よし!好印象!

ルキアスも歳の割には言葉遣い丁寧なんだよね。


アレク王子の方を見ようとするとルキアスから手を強く握られた。

「リアは僕だけしか見ないでね」

王子との会話はいいらしい。今回はチラ見をしただけでもだいぶ収穫があった。

なんか、ふわふわ金髪の天使が見えた。

アリアも赤ちゃんのころ天使だったけど、王子は男の子の天使ちゃんだった。


「では、他の子達が待っていますので失礼致します」

私たちは王妃様と王子様の前を後にした。




今回のお茶会は緩やかに時間が過ぎた。

アリアはマークと側にいたからだろう。ルキアスの機嫌もかわらず和やかに過ごしていた。

「お花を摘みに行って来ますね」

何杯目かの飲み物を飲み干し、席を外した。

一緒に行こうか?とか、言ってはいけない。流石に空気を読んだのか、行ってらっしゃいと言われた。



化粧室を後にし、大きなガーデン会場へ戻る際。



「ちょっと良いかしら?」

漆黒の髪に赤いドレス。キツめの赤い目の少女に呼び出された。

流されるままその場に立ち尽くすと、舐めるような視線で上から下まで見られる。

「アナタの今日の服装、私と被ってないかしら?」

少女は赤。リリアはワインカラー、少し黒ずんだ赤なのだが。まぁ、系統は一緒だ。

「申し訳ございません。気が利きませんでした」

そもそもアナタのことを知りませんが。

「まぁ、伯爵風情がリベタ公爵家の令嬢であるこの私に喧嘩は売ろうというのですか?!」

いや、謝ったじゃん!何が正解なのさ?!

「リベタ公爵令嬢。申し訳ございませんでした。以後気をつけます」

「次なんてないんですわ。そもそもアナタ、ルキに馴れ馴れしくなくて?同じ公爵家の私を差し置いて婚約者などと… 一体その貧相な身体でどんな風にたぶらかしたのかしら?」

オメーも貧相だよ!ゴスロリ風情が!リリアはなぁ、ゲーム公式では、そりゃあもうボンキュッボンなんだぜ?!性格最悪なだけで!

妹ヒロインは慎ましかったけどな!双子でもキャラデザが違ったのさ…

「申し訳ございません…」

「あぁ、可哀想なルキ… きっとこの女がルキを無理矢理襲って婚約まで漕ぎ着けたのね…」

それ、公式の、リリアぁ!12歳のリリアぁ!

ダメだ、電波だ。私の周りは電波キャラしかいない。基本こいつら人の話聞いちゃいねぇぇ!


そして目の前のゴスロリ子ちゃんの名前はなんぞや?



「リア!」

探しに来てくれたのかルキアスとお城の使用人の方が来てくれた。


「ルキ!」

リベタ公爵令嬢はリリアより先に反応してルキアスに抱きついた。

「伯爵令嬢がいじめて来たんですの!」

これもアリアが過去したパターンだ。なんぞや、養殖いじめて来たの!発言令嬢はその殺し文句がデフォなの?!

「リア、大丈夫?虐められてない?この子は誰?」

をい、名前知らないんかい!

「リベタ公爵令嬢です」

「リベタ公爵…ご子息が13歳ですよね。兄妹いたんですね。すみません、後継しか記憶にありませんでした、リベタ公爵ご令嬢」

「ひどいですわぁ、ルキってばぁ」

目、うるうるさせて上目遣いしている。

「記憶にない人から親しい名前で言われるのって常識疑いますよね。僕は君を知らないのでその呼び名は不敬じゃないですか?」

「ご、ごめんなさい、ルキアス様っ」

「僕はまだアナタに名乗ってないのでクレインと呼んでください。もしくはクレイン公爵子息と」

リベタ公爵令嬢、泣き出す一歩手前。かかさず城の使用人の方が彼女を支え控室に案内していた。


普通のご令嬢はあそこまでいったら普通泣くよね、泣きそうになるよね…

ヒロイン補正入ってたとしてもめげない我が妹が末恐ろしいわ…



「リア、大丈夫?虐められてない?」

「大丈夫ですよ、気にしないでください」

ほら、平気平気!っと力拳を作り笑った。

「ごめんね、近くにいたらよかったけど。これからは一緒に行動しようね」

やりかねなくて怖っ!


この出来事があり予定より先に帰ることにした。

アリアがまだ会場にいるので執事にひとこと伝言を伝え、公爵家の馬車を借りて会場を後にした。








「ねぇ、リア」

「なんですか?キア」

いつになく真剣な瞳でリリアの顔を覗き込む。

「1年、我慢してくれる?」

「どういうことですか?」

「しばらく会えなくなると思う。でも決して君を嫌いになったわけじゃないから。母上や叔母上とは一緒に会話する機会があると思うけど…僕のこと、嫌いにならないでね。僕は君のことずっと好きだから」


そう言うと初めて唇にキスをされた。


「好きだよ、ずっと、ずっと好きだから」


着けていたネックレスを引きちぎられた。

告白より、この事が軽くホラー味感じた。


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