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お茶会イベント再び

あの日以降ルキアスを避ける様になり、来訪してもアリアにまかせる様にした。



「ルキ様だぁ!おはようございますぅ!」

玄関にもアリアを配置してお出迎え。

ルキアスの来る時間を想定してアリアに教えたら、愛の力だね。

アリアが規則正しい生活をする様になった。

嫌がりながらも、リリアが「家族を大事にしてくれる人って素敵です」と言うと渋々アリアに付き合ってくれる様になった。



そして、2年経過して。

8歳になってまたまたイベント。

王子様のお茶会イベント!今度は子供のみ。

年齢を王子前後1歳に絞って来た。

今度は男爵、子爵も呼ばれるよ!


今回もキアに頼んで双子のデザインをしてもらった。

アリアがあからさま過ぎて引いた。パステルパープルのワンピースに銀色の刺繍。白い大きなリボンを胸元についてる。頭にはワンピースと同じカチューシャ。これ、狙ってやがる。着せ替えたメイドはなんとも言えない顔してるけど、キアは変わらず鈍感らしい。


私はワインカラーのワンピースに黒レースが腹ベルトみたいに付いてるシンプル目の。緩く髪を結びエメラルドの小ぶりなネックレスを首にかけた。アイツの瞳の色だ。未練タラタラの未亡人みたいだな、って我ながら思う。



執事と一緒に馬車に乗り王城を目指す。到着し、ルキアスが待っていた。私とアリアを見比べて、淀んだ瞳でリリアを見て微笑む。


「そのエメラルド…誰からもらったの?僕あげてないよね?」

「今回のお茶会に合わせて用意しましたの」

「そう?…誰かのイメージ?」

「…大切な人です」

ほら、おばあちゃんの色だったかもしれないし。嘘は言ってない。

「へぇ〜」

その笑顔がひどく歪んで見えた。



手を出されて、エスコートされる。

ちゃっかりアリアがルキアスの腕に絡んでくる。お祭りの時に見る風船のぬいぐるみみたいにガシッと。

諦めているのかこれがデフォになりつつある。周りから見たら何事か?!とドン引きする歩き方だけど。



指定された会場に入ると一同視線を感じる。

ヒロインは可愛い、攻略対象はカッコいい、悪役令嬢も一応の見た目は美人という設定だ。美少女ではなく、美人。愛嬌はヒロインの圧勝だ。ーーー両手に花状態での入場である。王子様もビックリだよ。





「おい、ルキアス!」

「マーク、久しぶり。元気していた?」

マーク・ヤガン。騎士団長の息子だ。攻略対象。体育会系の。

「お前…!生意気だぞ!可愛い子連れやがって…!」

可愛い子、アリアのことですね。ヒロインですもんね!

「じゃあ、どうぞ」

そう言って有無を言わさずアリアを被っぺ剥がしてマークに押しつけた。

ちょっとマーク頬が緩んでるぞ、ヒロインだからな!

イケメンしか攻略対象にしかないアリアもまんざらじゃなそうに笑顔である。


「そっちの子は…」

「え?婚約者だけど」

「ずるいぞ!ルキアスのクセに!」

なんか聞いたことあるセリフを男が言ってる〜!!

隣のヒロインも言ってたぞい!お似合いだな!


「えっと…リリア・エイデンと申します。ルキアス・クレインの婚約者です。いつもお世話になっております」多分世話しているのはルキアスだろうけど。

最近では週3回の通いになったから社交活動しているんだろう、うん。公爵家だし。私はアミリア時代の名残かまだ早いかな?引きこもっている。友達は歳の離れたミナリーによく話を聞いてもらっている。ほぼ世間話ですがね!


「ま、ま、ま、マークですっ!よろしく!」

親指立ててマークが自己紹介してくれた。

知ってるぞぅ!

「ヤガン伯爵家のご子息ですよね。お父上の騎士団長のご活躍で王都は平和を保てておりますもの。いつもありがとうございます」


マークルートは確かお父さんの騎士団長の存在が大き過ぎてコンプレックスだった。なので、あえてコンプレックスを突いて嫌われよう!作戦。


「そうなんだ!親父は凄いんだ!俺もいつかあんな立派な騎士になるんだ!」

おい、目、キラキラさせてるぞっ!いつ嫌いになる出来事が起きるんだ?まだ尊敬してるんだ!?

「リリアさんは優しいですね!」

気のせいか先ほどより頬が赤い。隣にいたアリアの久しぶりに見た冷たい視線に。

隣に居るルキアスの口元が笑ってない笑顔が怖かった。




「ねぇ、リアはどうしてマークの父上が騎士団長って知ってるのかな?大戦とかなかったよね?子供なのになんでわかるのかな?普通に調べないとわからないよね?どうやって調べたのかなぁ?ミミは何も言ってなかったし、君は聞いてないはずだよね。もしかしてマークのことが気になるの?僕以外の男が気になるの?」

さながらロジハラである。言葉の正論暴力である。

目の前のマークがドン引きしている。わかる、この会話はおかしいってわかるんだ…うん。

ほら、周りの子供たちもちょっと引いてる。

アリアはヒロイン補正なのか慣れたのか通常運行。



「義母様とお茶会中、少し話題に出たんです。辺境の話から騎士団の話になって。国の騎士はつよいですね、統率している人物の名前とか知っていた方が良いわよって事で」

嘘は言ってない。話した。確か、半年前に!

「ルキアス様お庭に水やりに行ってたじゃないですかっ!その時です」

毒草栽培にハマったとかで他国の草集めて経過観察しに行くって抜けた時だよ、オラ!

「リア、キアだよ」

うるせーぞ、しつけーぞ!公の場だぞ!

「申し訳ございません、キア」言わないと進まないもんな、毎度のパターンで。


「もぅ、ルキ様もお姉様もいつもこんな感じなんですよぅ」

小首を傾げて困ったねアピールを欠かさないアリア。マークチョロそうだ。めっちゃ「可愛い…」って声聞こえてる。

周りの男の子たちもヒロインオーラに押されて顔赤くしている。わかる、顔は可愛いもんな。


「妹君、君にルキって呼ばれる理由はないよ。僕の名前はルキアスだから」

ここまでがセットです。



そしてアリアは名乗ってないことに気づいたのか首を傾げたまま頭コツンして(いわゆるテヘペロ)

「挨拶遅れましたっ!アリア・エイデンって言いますぅ」と紹介した。

見ていた令嬢達の舌打ちが何処からか聞こえたが、聞かなかったことにしよう。




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