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公爵家

本日はクレイン邸にお邪魔しています。






エイデン家の馬車ではなくクレイン家から直々にやってきた。ルキアスに連れられて。



朝。


人がプリン食べてる夢見てる時に、ミミさんが勝手にルキアス部屋に連れてきて目が覚めた時にはベットに腰掛けてほっぺプニプニされてた。

乙女ゲームって朝起きたらイケメンがいるのは普通なの?


「おはよう、リア。今日は邸に招待するよ。寝起きのリアも可愛いね、食べちゃいたいくらいだよ」

「おはようございます、キア。身支度を整えますので一旦客間の方へ向かってもらってよろしいでしょうか」


順応性って大事だと思うの。時にはスルーって大事だと思うの!大体親しくなったからちょっとくらい反抗してもいいと思うの!



朝食を食べ終わると早歩きで部屋に向かう。部屋の主よりくつろいで主人面しているルキアスは「今日はこのドレスが似合うと思うんだ」と人のクローゼットルームに勝手に侵入してコーディネートを決めていく。ここで、勝手にドレスを取って部屋から飛び出すのはアリアの方だ。時々何着か消えているのである。


若草色のドレス。黒レースがところどころあしらわれていて上品さを醸し出している。珍しくルキアスの色じゃないな〜と感心していたらアクセサリーがアメジストだった。抜け目ない。

イヤリングはシルバーに紫の宝石が光ってる。着けてあげると近づいてきて笑顔で


「指輪はまだ指のサイズが固定されないから我慢するね。代わりにイヤリング。イヤリングは贈った相手が[側にいるよ]って意味があるんだよ!今は夜以外は隣にいるけどそれでも寂しいもんね。あと、リアには僕が贈ったもので染まってほしんだ」


目に光が入ってないぞ!めっちゃ説明口調だぞ!


もはや、慣れって怖いなぁー程度で済んでる自分が怖いわ。




馬車の中でも隣をキープされ密室なのに恋人繋ぎされていた。



公爵家には初めてご来訪。

城ですが、城ですね。王城のミニチュアですか?!

門をくぐると城まで馬車でご案内。噴水を2回通りやっとお城、公爵家の邸に到着した。


「8年後の未来のお家だよ」


…確かに15歳で女性は結婚できるけどさぁ!早急じゃないかな?!


年齢の数字指定が生々しいし!ゲームの中ではまだ学園生活エンジョイしてるんじゃい!

アリアがルキアスルートに進んだらリリアは確か修女院行く途中に国外追放されるダブル罠だったはずなんだけどな!



ズルズルと馬車から降ろされてルキアスの圧力で邸にドナドナされていった。

気持ちは出荷される子牛ちゃん。





「こんにちは、リリア嬢」

人の良さそうなイケメン、クレイン公爵。の、隣にハリウッド女優並のメリハリボディで金髪の髪を結い上げ、いかにも気の強そうな女傑が立っていた。クレイン公爵が美人の存在で眩む。イケメンなのに。勿体ない。


「初めて、リリア・エイデン嬢。私はメリィ・クレイン。公爵を賜っておりますわ。息子のルキアスがお世話になっている様で」

姑かいっ!女公爵かい!旦那さん配偶者かぁい!

「お、お初にお目にかかります。エイデン伯爵家のリリアと申します。此度はルキアス様とのご縁をありがとうございます。挨拶が遅れて申し訳ございませんでした」

「リア、ルキって呼んで」

いきなり、ラスボスかぁい!そしてルキアスの呼び名問題、今出さないでほしいなぁぁ!


「気にしなくて結構です。辺境が少し騒がしくなっていたので夫に邸を任せて見に行ってたの。半年前に出て、2日前に帰ってきたばかりだから」

「お疲れのところ、突然の訪問申し訳ございませんでした。婚約したのが5ヶ月前ですので公爵に一報知らせるべきでした。考えが至らずすみません」

私悪くないけどね!家族のことを聞かなかったのは悪いと思うけど報・連・相は家族間でおこなってほしいなぁ!

吊し上げか?!



「リリア嬢は礼儀正しくとてもいい子だよ。メリィ」

諭す様にクレインさん(名前はまだ知らない。そのうち聞こう)がフォローしてくれる、ありがとうパパ上!

「ええ。ラルフ、リリア嬢はとっても礼儀正しくて良い子そうね。ねぇ、リリア嬢、リリーって呼んでもいいかしら?」

ちょろいん、メリィさん!

「ありがとうございます。クレイン公爵」

「義母よ、リリー」

…ルキアスの性格、ママ似なのね!




「あと今日は従兄弟も遊びに来るんだ。お茶会で話していた奴だよ」

庭を案内してくれながらルキアスは説明する。

いたね!いたね、顔のいいモブ!

「確か茶色髪の方でしたよね?歳も近いのですか?」

「リアの一つ下かな?あれ、リアもしかしてはじめましての時僕ら見てた?運命だね、僕はリアの視線を感じて君に気付いたんだ。リアは先に僕を見つけてくれてたんだね!…もしかしてアイツの方を見ていたの?」

攻略対象がいるか確認してただけですが?



流石公爵家だけあってガーデニングの技術が飛び抜けていた。植物園か。


色んなバラが蔓延るゾーンを抜けて季節の折々の花が植えられているゾーンにはいる。

レンガやアンティーク小物を駆使してお茶を飲める小さなガゼボと隣にバンガロー配置して…

前世でいうオシャレなカフェってこんな所だろうなぁていう癒しの空間。

思わずため息を漏らした。


「ここ、癒されますね」

「ありがとう。このスペースは僕が担当したんだ」

作ったのお前かい!

「植物を植えるのが好きなんだ。小物を配置したらさ、スケッチする時とか色んな角度から楽しめるし」

「そうですね。とっても素敵。キアは絵も描くんですね」

「大抵のことはできちゃうんだ」嫌味か、天才型か!

「凄いですね」としか言いようがなかった。


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