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メイドさん

早いもので婚約から三週間が過ぎた。

ドレスと一緒に贈られてきたのは公爵家お抱えのメイドさんだった。


「ミミと申します。ルキアス様の名によりリリア様の元に仕えさせていただきます〜」


なんと、前世の私のように専属侍女が出来ちゃった!

ミミさんって名前がナナさんに似てるよなぁ、続けて呼ぶところが。

見た目は儚げ美少女。歳は11歳。住み込みで働いてくれるらしい!


何この世界、イケメンや美形しかいない世界なの?普通レベルの人でも若い人たちは皆顔立ちが整っている不思議。貴族のおじさんとかおばさんレベルでも貴族ってだけで皺が隠れてたり修正入ってる。なんか顔立ち崩れてる方が描きづらいって聞いてたけどまさしくそんな感じ!


「ミミは侍女仕事の他に兵術も習っているから護衛も兼ねてるよ。あと諜報分野も優れているから調べ物があったら頼んでね!調べた事は僕も教えてもらうから共通の秘密ができるね」


凄い子だった。








いつもルキアス様が朝からやってきてミミさんのお茶を飲みながら庭を歩いたり自室でまったりしたり調べ物をしたり過ごして夕方帰って通い婚の熟年夫婦並みに穏やかな日々を過ごしている。

時にアリアの空気読まないふわふわタイムや幼少期イベントという名の勘違いフラグが立つけれど長い目で見たら平和だった。


ミミさんが来てくれたおかげかクソジジイとの接触時間が減り、あれ?これってわざとミミさんが合わせる機会をへし折ってね?!って位ジジイは空気化した。

ミミ様!って心の中で崇拝なう、本人は呼び捨てで呼んでほしいらしいけど私は敬意を込めてさん付けしている。




「ねぇ、ミミさん。ルキアス様っていつも言葉がちょっと失礼な時あるけど日常でもあんな感じ?」


「ルキ様のアレな状態はリリア様関係の時だけですよ〜。言葉に棘があるのはエイデン前伯爵と妹君の前だけだと思います〜」


儚げ美少女さんは語尾をアリアの様に伸ばすけど、ミミさんの場合は癒されるんだよなぁ。


「いつもは普通ですよ〜」


普通の状態を知らないから、普通とはなんだろう?





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