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リリアのドレス

私に抱きつくルキアスの片腕に寄りかかり逞しすぎるKYヒロインは行動と発言だけは統一されてるなぁと思う。


「リリアお姉様ぁ、新しいドレス届きましたかぁ?早くアリアにくださいな!」


さすヒロ、空気は作り出すものなんですね(棒読み


「へぇ。リアからドレスを貰ってるんだ?」



頭上から息を呑む音が聞こえた。抱き抱えられて暖かいはずなのに冷気を纏う。


「はい!お姉様ったらいつもパパやママにドレスや宝石をたくさん貰っても一回着たらすぐ飽きちゃうんですよ!アリアはいつも、お姉様のお下がりなんですよぅ」

「そうなんだ」

「それにお姉様の趣味ってお姉様とあってないものばっかりで似合ってないんですよ!私が着たら似合うのにぃ!なので、似合うアリアが貰うべきだと思いますぅ」

「そうなんだ」



バカだ、やっぱりキリィの子供だぁ!!




抱きつかれている体がミシミシ悲鳴を上げている。少し痛い。



「でも、昨日のリアのワンピースとても似合っていたよ。僕の瞳の色に合わせてくれていたあのワンピースも、少し大人を意識して付けていたパールのネックレスも」

瞳の色問題ぶり返すな!


「あれは、お姉様がデザインしたモノですわ!いつものドレスはアリアの方がセンスがいいからってデザイン案を聞いてくるくせに一回着たら飽きるなんて…だからアリアがもらって活用してますの!」


「そうなんだ」


「そうですの!」



なんだか可哀想なものを見る様な目でアリアを一瞥し、ルキアスは腕から振り解いた。


ドアの外にいたメイドを呼び、アリアの退去を命じていた(部屋の主は私やで






「ねぇ、リア。今度からは僕がドレスを贈るね!」



こうなると思ったよ!

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