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ゲーム上ではリリアがルキアスの事を追っかけてた記憶がある。なんで婚約までこぎつけたかというとアリアが12歳の時にクレイン家のお茶会でリリアと一緒に参加して、リリアがルキアスに傷モノにされたと(嘘八百なんだけど)その結果の婚約だったと思う。軽く文面にそれらしきことが書かれてた気がする。おかげでルキアスは女性不信からの義務でリリアのそばにいた時に、アリアの優しさに惹かれて…みたいなストーリー。



婚約はリリアが無理矢理!

リリアの方がルキアスの追っかけ!

婚約は12歳!

アリアの優しさに惹かれる!







おっかしぃなぁ…







騒ぎを聞きつけたクレイン卿にルキアスは私を紹介して一言。


「父上、私はリリア嬢を婚約者にします」


宣言しちまったよ、おかしいなぁ。



ルキアスと髪色そっくりのパパ上は「ルキが決めたのなら私はなにも言わないよ。リリア嬢宜しくね」と優しい声で微笑んでくれた。

いや。微笑まれてもね?!


ついでと言わんばかりに気がついたら登場していた第二王子に婚約者として挨拶され、王妃に婚約契約書強請ってた。キリィとアリア放置プレーだよ!がっつり手、恋人繋ぎされてたよ。


お茶会が終わる頃には契約書届いてて両家当主がいるということで、これ幸いと王城の客間にてサインを交わし事務局へ提出し、受理されれば晴れて婚約者。


「じゃあ、リア。帰りは送るよ。父上はエイデン家の馬車で義父様と娘さんとお話をするんじゃないかな?」


ちゃっかり決めつけは良くないと思うのですが。

お父さんの扱いがひどいと思うのですが、あとキリィは義父なのですね?!アリア名乗ってましたけど覚える気がないのですね?!









馬車に乗り込むと向かい合わせじゃなくて隣同士!近い!




「クレイン様、本当に良かったのですか?」


帰る頃には夕暮れになっていた。一応距離感を確認しつつ、あえてのクレイン様呼びで。


「リア?僕の名前はルキアスだよ?父や周りはルキって呼んでるからリアにはキアって呼んで欲しいな!」手を合わせてくるな、手を。

困ったなぁ、みたいな感じで目を合わせて首を傾げてあざといぞ!

自分が可愛いってわかってる女子高生か!



「恐れ多くて…」

「大丈夫だよ、リアは何も心配しなくても、ね」



通じてねぇぇえ!


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