表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢は姪である  作者: きな粉マカロニ
ゲーム開始 〜1年目〜
109/276

大丈夫



「僕はね、お前みたいな奴が二番目に大嫌いなんだ」



ルキアスの声音と口調が一気に変わった。

今までに見せたことない嫌悪の表情で令嬢を睨み付けている。




「そ、そんなぁ…だって…私の父は…」

「僕ね、近衛隊長、アペロ・ルーズーフ子爵と知り合いなんだ。ジョン、だっけ?彼は君が生まれる前に死んでるよ」





辺り一面シーンってなる。レベッカも泣き止んで、いきなり死んだとか言っちゃってるもんだから険しい顔してる。




「しかもね、無理心中だったみたいだよ」

ウッソやん!!儀式しました発言ナルシスとしてたやん!




「アミリアお嬢様の事を愛していたみたいでね、後を追ったんだって。生まれ変わっても一緒になりたいって願ってたんだって」

そしたら胸揉みたいとか言うな、もっとまともな恋愛を所望する!





「……ルーズーフ子爵はね、血の繋がりのないもう一人の身内がいるんだって。よく自分の弟の名前を名乗って遊び歩いてたんだって」





「ルーズーフ家系の瞳の色はエメラルドだよ」

お前みたいな薄汚れた色じゃない、と聞こえた気がした。








思えばジョンは実家の事は喋らない人だったな。と、令嬢を見るルキアスを観察しながら思った。



多分、どちらかの兄の事だろう。

ジョンはその人の事、凄く嫌いだったんだろうな。


令嬢を見る目が汚物を見るかの様に、冷たかった。













場の雰囲気が居た堪れずアレクが


「も、もう話は終わったよね?解散しようかっ、ね!」


と、鶴の一声でダンスパーティは終わった。

権力者の特権ですな!


令嬢は気まずげにルキアスを見た後、逃げる様に去っていった。






アリアは私に何か伝えようとしていたけど、ルキアスから手を掴まれ、その場を後にした。












ご都合スチル背景…誰も来ない空き部屋の中に入り、「ごめんね」と一言、彼は言った。



「怖がらせてごめんね」

「大丈夫よ」


不安げな目でこちらを伺う。







「大丈夫」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ