ダンスパーティ
あれから何回か起きたら手紙と共に何か無くなり何か増えていく事がありまして、一度夜ふかししたらタイミング悪く現れずに終わった。
とりあえず寝ている時に何かされてるのよ、アンタ!ってアリアが言ってた言葉は真実だったんだって改めて実感したわ。
なんか誰にも言えない秘密ができたみたいでなんとも言えない気持ちになる。
言ったら最後、私まで変態って思われそうで…!
ルキアスと繋がっている(一方的な業務連絡も入る)内容はレベッカにとっては朗報なんだけど、まだ秘密なんだろうな。
私の指輪を見たアリア達に、ミミさんが商会経由で頼まれてまして〜と説明していた。やっぱり手引きしているのはミミさんだったか!
見せて〜とか言われるじゃん?絶対に見られたらいけないものが掘ってあるじゃん?
ちょっと可愛く断ったら、アリアとレベッカから冷めた目で見られたよ。ひどい!
ダンスパーティ翌日。
王子様の隣でキリッとしている奴が人のパンツを枕に入れて寝てるとは誰が思うだろう、誰も思わないだろう。盗まれた本人も思いたくないわ!
手紙に事細かい寝顔の詳細や枕の使い心地なんか書かれてて。
やれパジャマのプレゼントやら装飾品のプレゼントやらいつか言っていた香水瓶やら置いて帰っている。
浴槽に流れている髪の毛ありがとうございますって書かれていた時久々にドン引きした。最近では引きレベルの耐性が出来ていたのに!
ブラジャーが入れ替わりトリック起こしていた時は声を失ったけど。あいつ、あの野郎!
思いながら指定された装飾品を付けてアリア達とバイキングを楽しんでいた。
ピアノやらクラシック調の音楽が流れ出すと、体育館もといホールの雰囲気が変わった。
恋人がいる人は男性にエスコートされ、踊り始め、気になる人がいる場合は誘ってオッケーだったら踊る流れ。
アレクが立ち上がり、ルキアスとライアンとミリアムが近寄ってきた。
私達女子とシロンはケーキを頬張っていた。
アレクもこっち来るんかぁい!と思いながら彼は「レベッカ」とレベッカに手を差し出す。
「踊ってくれますか?」
王子様スマイルを繰り出して。
レベッカは微笑んで手を取った。
「喜んで」
レベッカの目は笑っていなかった。