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転生悪役令嬢は姪である  作者: きな粉マカロニ
ゲーム開始 〜1年目〜
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準備室



早いもので夏季休暇二週間前。

夏に差し掛かろうとしていた。暑い!

制服は衣替えを終えていて、暑い、暑いと、手をパタパタさせながらアリアは呟く。場所は古術準備室。

シロンの伝で手に入れた楽園にリリア、アリア、カーラ、レベッカの女子組とシロンとミリアムがいた。パシら…貴族の扱いが上手いのか、シロンは準備室の簡易キッチンでお湯を沸かしている。


「父が考古学の教師の方と知り合いだったみたいで」考古学者でナルシスの補佐って言ってたもんね!

選択授業の時にミリアムとシロンは古い歴史、古術を学ぶと思ったので接触を図るために選んで正解だった。授業も面白いし!


教師の補佐をするシロン(コネ)は今や準備室の主である。教師は忙しい人なので来ない。鍵は渡されているのでお昼休みはここに集合する事が多くなった。


レベッカとも仲良くなった。あの後信者たちと一悶着有ったらしいけどなんとか抜けれたらしい。教祖が抜けて彼女たちは抜け殻みたいになってた時期があった。

寮や教室でも共にする様になり何度かパジャマパーティをしたり、特にカーラを見ていたら元気をもらえますの、と微笑んでいた。そしてまたミミさん信者の仲間入りを果たしたのだ。


例の噂もルキアス達が火消しに回っているらしく、鎮圧化が進んでおり、代わりに会える時間がなくなった。初日以降会ってない。

気が付いたらテストやら武闘会やら終わっていた。

ちなみにテストは新入生の一位はアリアで二位がミリアム、三位にアレクだった。二年は安定のルキアスだ。




「そろそろダンスパーティですねぇ」

やる気なさそうにミリアムは言うと芋けんぴをつまむ。王子の側近仕事しろ。


男性陣は成長期に入ったのか日に日に成長している。なんかカッコ良くなってきているのにミリアム本人がシロンとばかりいるので一部の女子生徒に温かい視線を送られているらしい。さながら、普通の男がイケメンにモテていく女性向けなゲームの攻略対象メインヒーロー並のイケメンっぷりになっている。

主人公はシロンだ、標準男子万歳!




「ダンスパーティは制服でするんだよね?」

「確かそうでしたね」

「なんで使用人は呼べないんだろうね…ミミさんミミさんミミさんミミさん」

ほぼほぼの会話にミミさんって語尾がついてるミリアムとの会話なのに側から見たら仲睦まじく見えるらしい。最近では会話の後に小さくミミさんって聞こえる、不思議だな。

というか寮での男女の行き来は禁止らしい。

初日から破ってきた不届き者がいるが。片方は身内に会いにきたからワンチャンお咎めなしだろう。ノーカンだ。




「ダンスパーティのパートナーって男性側から話しかけるんでしたよね。相手が許可したら踊るんですよね」

魚の求愛行動みたいだな〜。


「事前にパートナーシップ探していてもいいんでしたよね」


解説しながらシロンはお茶を行き渡らせた。





「パートナー…パートナー…お兄様、お兄様、お兄様、お兄様…お兄様」


「ミミさんミミさんミミさんミミさんミミさんミミさん」


ミミさん宗教者に汚染されたのかレベッカもひたすら連呼している、ちょっと怖い。

そしてマークはまだ学園を抜け出しているらしい。テストだけ受けにきてあとは遊び歩いてるって聞いた。



アリアの方をチラ見するとアリアも小指をひたすら摩っている。

カーラとシロンは「自分達は縁がありませんから〜!」と話していた。いや、そこ、フラグ立たないんかい!って思いながら見ていた。




「リリアは大丈夫よ、ほら、うん。大丈夫」と、アリアが笑っていた。


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