3.次の味方はまさかの学者
偉人の召喚は次はもう少し先になります。
お楽しみに。
さて、もう1回誰か召喚してみようか。
「スキル:偉人召喚発動」
再び魔法陣が出てきた。でも今度は少し模様が違う。
「へぇ、こうやって呼ばれたのか。」
ヒトラーが興味深そうに見ている。
「この僕を呼んだのは君かな?」
そこに居たのは白衣を着たミルクティーな髪色の男性がいた。
片手に林檎を持っていたから恐らくこの人は、
「貴方はアイザック・ニュートン?」
「へぇ、僕を知っているんだ。よろしくねお嬢さん。」
ニュートンと言えば林檎が木から落ちる事から万有引力の法則を見つけたり、
ニュートン力学で有名な学者である。
「スキル:鑑定」
アイザック・ニュートン
レベル113
職業レベル 剣士 戦士 盗賊 レベル1 科学者 レベル37
所有スキル 落ちる重力林檎
視界に映る範囲内に林檎を召喚する。触れると重力がかかる。
空間視認:目に映る範囲全てを立体的に視認する。距離は30キロまで
覚醒:効果不明(現在のレベルでは鑑定できません)
魔力 測定不能
攻撃力 127
魔法耐性 レベルⅤ
物理耐性 レベルⅤ
状態異常耐性 レベルⅢ
「林檎の効果はどんな感じ?」
「ほら、見せてあげるよ」
そう言って林檎を木に向かって投げつけると地面ごと木が抉れた。
そこに木の破片が降り注ぐ。
「強くないかい?」
「有効範囲としては8メートル、致命傷を与えるなら3メートルと少し位までかな」
「この覚醒ってやつは?」
「今見せる訳には行かないかな」
どうやら見せてくれないらしい。意外と手札は隠すらしい。
「で、そちらのお嬢さんは何しようとしているのかな?」
「え、なんの事かな、」
ヒトラー、まさかニュートンもやろうとしたのか。
「もう、ヒトラー私が許可しなきゃ能力使用禁止」
「はぁ、わかったよ。今後は勝手にやらないよ」
ヒトラー、勝手にやろうとするからしっかり手綱握らないと。
「ニュートンさん、近くに街とかある?」
「西に5キロ程の所に少し大きな街。北に7キロ行ったところに城壁があるかな」
なるほど、5キロか。まぁ、そこまで問題ないだろう。
「じゃあ、西の街目指して行って見ようか」
「そうだね、宿もあるだろうし。」
「お金無いけど、どうしよう。」
フィオスさんに相談するか。
「フィオスさんいいですかー」
『はいなんでしょう』
「実は…」
『通貨ですか?貴方に少し渡したはずですけど。』
「え?」
フィオスさん曰くポケットに入れといたらしい。
ええとどこだろう、あっ、袋に入れられている。
中には金、銀、銅貨が各20枚ずつ入っていた。かなりの大金だ。
「あっ、私を呼んだ女神だ」
『ひぃっ、お願いです襲わないで下さい…』
「ヒトラー、何してるんだい?」
「えっ?ちょーっと押し倒しただけだよ?」
ヒトラー、女の子好きなの…
『怖かったんですよ!』
「すいません、後で言っておきます。」
そう言って電話を切った。全く、ヒトラー恐ろしい娘。
「ヒトラー、女の子いきなり押し倒したら駄目だよ。」
「以後気を付けマス、」
「まぁいいや、街目指して歩こうか。ニュートン道案内よろしくね。」
「了解しました」
しかし、5キロも歩くのか、きついな。
ヒトラーちゃんは可愛い子大好きです。
そのため主人公ちゃんは割と対象…