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追憶のEarth-er  作者: だーぎー
82/370

82 惑星リバイブの中枢

「とうとう着いた、ここが惑星リバイブの社会の中枢【キャピタルドーム】か……やっと地獄の揺れから開放されたぜ」


 リオンは辺りを見回しながらぼそっと呟いた。それを聞いてアラムは思わず吹き出しそうになり、笑いを堪えているのをリオンに気づかれて睨まれてしまった。


 【キャピタルドーム】に到着したアラムたちは、これから当分宿泊することになる別荘へと向かっていた。ドームの足場は何か画面のようなものが数え切れないほど埋め込まれているが、今は電源が消えているようで真っ黒だ。リオンは謎の黒い地面も気になったが、目の前にはそれよりも気になるものがあった。


 【キャピタルドーム】には中央を取り囲むように大きな仕切りの壁のように造られた建物があり、その内側には地区代表など限られた人物しか入ることは出来ない。壁にも窓や明かりがあるのが見えるので、ここもなにかの施設ではあるようだった。アラム達や他の地区代表たちの過ごす別荘はその壁の中にある。


 壁の内側は外に比べて人も多くなく、建物は装飾も豪華でとても立派ではあるが【ワイズオウル】や【ストームイーグル】ほど大きいわけでもない。建物の高さも壁より低くするよう決められているようだ。


「他のドームに比べて大都会……って訳でもないんだな。もっと高いビルとかが密集してるのかと思ってたけど」

「そうだな、高い建物はほとんどないな。基本的には政治や福祉に関わる人間しかこの場所に入れないから、街の規模はそれほど大きくはないのかもしれない」


「そうじゃな……しかし壁の内側だけでなく、市民が自由に出入りできる壁の外側にも凄いものがいっぱいあるぞ。どうせだから、今日は色々回ってみるといい」 

「それには賛成。他のアーサーの手掛かりがあるかもしれないし」


「だとしたら頑張らなきゃな、ここにくるチャンスは下手すれば二度とないかもしれないからさ」




 【キャピタルドーム】には地区代表たちが滞在期間にそれぞれ快適に過ごせるように別荘が用意されている。家具や照明も高価なものが揃えられている。

 学長が別荘の扉を締めてヒョウガにもう大丈夫だと一言声をかけると、ヒョウガは深く息を吐いてから普段のヒョウガに戻った。やはりお仕事モードでずっといるのは疲れるようだ。


 基本的には秘書や世話係など大勢での宿泊が想定されているために寝室の数も多く、リオンとアラム、ヒョウガにも個室が割り当てられた。早速アラムは自分が使う寝室のベッドに顔から倒れ込む。


「あ〜〜……うちのベッドよりふかふかだぁ」


 長時間のトレイン旅の疲れも手伝ってアラムが眠りの世界に引きずり込まれようとしていたとき、施錠を忘れた部屋の扉が乱暴に開けられリオンが入ってくる。


「おい、休んでないで早く行くぞ。学長がこの【キャピタルドーム】の地図をくれたんだ。いくつか回りたい場所には目星をつけた」

「ちょ、待って……眠い。ちょっとだけ休憩を……って、おい! 」



 疲れ切ったアラムの身体ではリオンの力には敵わない。必死の抵抗も虚しくリオンに寝室の外へと連れ出される。

 大広間では学長とヒョウガがニュースを見ながら温かなドリンクを飲んでくつろいでいた。アラムは余力を振り絞って眼で助けを訴えたが二人は笑顔で一言ずつ言い放った。


「おお、もう行くのか? さすがに若者は元気が有り余ってるな。色々見て学んでおいで」

「二人共、気をつけていくんだぜェ! 晩飯までには戻ってこいやァ! 」





 アラムが最初に引きずってこられたのは【キャピタルドーム】のトレインステーションの近くにある【アース博物館】だった。ここにくるのはアース考古学が専門のアラムも初めてだったが、話自体は学長から何度も聞かされてはいた。


 ステーション周辺の一部の区画は【キャピタルドーム】の中でも一番活気のある区画だ。人の出入りも多く、ここで働く者達へのサービスが充実したエリアでもある。

 アラム達は早速館内に入る手続きを済ませると、門をくぐり敷地内へと入っていく。

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