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追憶のEarth-er  作者: だーぎー
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74 フゥを助け出す方法

「……んんー? ……うわわっ、なんだこれ? 身体が埋まって動けないよ! どどどうしよう、助けてシェンザーっ! 」


 数十分後に正気を取り戻したフゥの声で、疲れて横たわっていたシェンザーは慌てて飛び起きる。慌てるフゥの声で、スイやキオンもふらふらと目を覚ます。


「あんれ……アタイ達一体何でこんなとこで寝てんだっけ……? 」


「ううっ……なんだかクラクラするよ。……あれ、シェンザーさん。背中が砂だらけ……どうしたんですか? 」


「僕のことはいいから……2人はユーシアのこと助けてあげてよ」


 ユーシアはまだ砂の坂道に背中側半身がめり込んだままになっていた。ここで何かが怒ったことを察知した二人は顔を見合わせると慌ててユーシアの方へと駆け出した。


 シェンザーは腕まで穴の中に沈んだフゥの方へ近づくと、恐る恐るフゥのおでこをツンツンとつつく。さっきまでの暴走状態のフゥの姿が脳裏に焼き付いているシェンザーとしては、本当に元に戻ったかまだわからないからだ。


「ちょ……なにするのさ。遊んでないで早く助けてよ! 」


「……とりあえず、元のフゥに戻ってるみたいだね。よし、ちょっと待っててね。助けたらちゃんと何があったか話してもらうよ」


 シェンザーは自分の足に装着していた【ブーストボード】と辺りに落ちていたフゥたちが使用して遊んでいたであろうブーストボードを拾い集めてくる。


 地面に散乱していた5機の【ブーストボード】を、フゥを囲うようにしてブースト機能の噴射口を下に向けて砂に差すと全機をしっかりとくくりつけてフゥにしっかりと掴ませる。


「……よし、それじゃいくよ。絶対に手を離さないでね」

 

 そう言ってしっかりと固定された5機の【ブーストボード】を順に最大出力で起動させていく。


 全身鋼鉄で出来たアーサーを持ち上げるのはシェンザー一人では無理だ。しかし【ブーストボード】を1機、また1機と起動する度にその身体は徐々に動き上へと引っ張られていく。


 やがてフゥの身体はかなりの速度で砂を巻き上げながら地上へと飛び出し、その勢いのまま砂の上へと顔面から着地した。


「……今日はなんだか強引だね、シェンザー」

「ごめんごめん、人力じゃ君たちアーサーを持ち上げるなんて出来ないからさ」


 フゥは身体を起こすと顔の砂を払い落としてその場に力なく座り込む。シェンザーも恐る恐る近づいてフゥの前へしゃがむ。


 ユーシアを助け出したスイとキオンもシェンザー達の方へと近づいてくる。ユーシアは身体中が痛そうで、どことなく足取りが重い。


「シェンザー、大丈夫かい? どこか怪我したの? 」


「いや……大丈夫ッスよ。直接殴られた【ブーストボード】はへこんじゃって使い物にならなそうッスけど……背後が砂で助かったッス。

 それより……スイとキオンに何があったのか聞いてみたんッスけど、どっちも何も覚えてないみたいなんッスよ」


 


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