表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は担当狂い  作者: シャン子
1年目
1/1

初めまして、歌舞伎町、そしてホスト

埼玉に引っ越して数日後、


私は池袋に居た。






今となってはあの日、


何故池袋に居たのか思い出せないのだけれど。


恐らく私が当時大好きだった若手俳優のショップにでも用事があったのであろう。


そして突如、思いついた。


「折角都会に出てきたんだし、夜遊び・・・ホストに行ってみよう!」


と。


その時の私の中のホストはホ〇トちゃんのイメージであった。






折角ホストに行くなら、化粧を直さないと・・・!


でもどこで直そう、お金あんまり無いし・・・。






そう思った私が向かった先は献血センターである。


血を提供すれば化粧をしても良いと思ったのだ。


今思えば何とも馬鹿な話だ。


良い子は真似をしてはいけない例だ。














献血を終えた私は化粧を直し、新宿へ向かった。


どんな店があるのか分からなかった私は情報サイト、ほ〇ほ〇の初回割引の店一覧を見て、とある店に決めた。A店だ。


そしてA店に向かった。
















A店に着いた私の心臓はバクバクだった。


中々中に入る勇気が出ず、店の前で5分はもじもじしていただろう。


覚悟を決め、入店。




「いらっしゃいませ」


『あの、これ』


私はクーポン画面を提示した。


「顔付き身分証はお持ちでしょうか?」


免許証を見せた。そして返却された。


「では、お席にご案内致します。お客様ご来店でーす!」


「「「「いらっしゃいませー!」」」」


私は完全にビビっていた。


(声が大きいよお〜汗)


みたいな感じだったと思う。





席に案内された私はそわそわしていた。


(ホストクラブってキラキラだなあ、ピカピカ・・・)



内勤さんに料金説明を受け、男本を渡され、ペラペラとページを捲った。


(皆格好いいって訳じゃないんだな)


等と失礼なことも考えていた。




男本から何人か選び、


初回が始まった。




正直、何を話したか殆ど忘れた。




何人か変わっていき、可愛らしいホストさんが来た。


「夕です、よろしくお願いします!」


夕君、とても可愛い。まだ移籍してきたばかりだそうだ。この子が気になる、そう思った。


名残惜しいが夕君から次のキャストさんへバトンタッチ。初回は続いた。




最後に着いた浪速君。


浪速君はごりごりだった、ごりごりに、


「俺で飲み直しをして?」


と言った。ごりごりに弱い私は浪速君で飲み直しをしてしまった。


夕君の事も過ぎらなかった訳では無いが、私が弱すぎて押し切られてしまった。




飲み直しをした私は浪速君と約束をした。


「他に担当を作らない」


指切りげんまん。














その後ラストまで飲んだ私は終電を逃し、


ネカフェに泊まった。


献血後直ぐに飲んだ為頭痛が凄かった。


皆様、献血後、飲酒はいけません・・・。





そんな感じで、私の初めてのホストクラブは終わった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ