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ジョンが後ろから教えてくれた。
突然、大陸のひとつから巨大な爆発が起こった。
とてつもなく大きな爆発。
「始まったようだ」
ジョンが言った。
次々と爆発が起こっていく。
私から見える範囲の全ての大陸が炎に包まれた。
これが、あれほどの権勢を誇った人類の末路なのか。
「さあ、出発しよう」
ジョンの言葉と同時に宇宙船が地球から離れ始めた。
地球が、どんどん小さくなっていく。
さようなら、地球。
そして、人類。
私は言い知れぬ寂しさに襲われ、うなだれた。
真の孤独。
生き残るという私の選択は正しかったのだろうか。
「マイク」
ジョンが私の肩に手を置いた。
「それじゃあ、君の仲間を紹介しよう」
私は顔を上げた。
「私の仲間?」
「そうだ、マイクの仲間さ」
「どういうことだ?」
ジョンは首を傾げた。
「おや? ワタシは、このことを君に説明していなかったかな? 済まない、済まない。実は地球人はワタシの仲間によって、君以外にも助けだされているのだよ。君と同じく、我々の星へ行く選択をした人々がね。もちろん、そんなに大勢は無理だったが…300人ほどかな」
私は人類最後の1人ではなかった。
それだけで、さっきまでの極寒の地に放り出されたような気持ちが和らぎ、温まってくる思いがした。




