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深紅の魔女  作者: 清掃員
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プロローグ

暖炉の火がパチッ、パチッ、と音を立てて燃える。


部屋の奥から暖炉へと向かう者がいた。


手を腰の後ろで組む老婆だ。


腰は少し曲がってはいるが、足腰はしっかりとしている。


その老婆は暖炉へと歩み寄り、暖炉の傍らに置いてある椅子に深く座る。


「灼熱の災厄が訪れるとき、この世は一度滅びる。」


暖炉の中でユラユラと燃ゆる火を見つめながら老婆はつぶやいた。


暖炉の火力が弱まったのか、老婆は薪を二本手に取り暖炉へと放り込む。


薪がパキッ、パキッ、と音を立てながら燃え始めた。

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